【ダブル】メガバンギラス入り霊獣スイッチ
種族名 | 特性 | 持ち物 | 技.壱 | 技.弐 | 技.参 | 技.肆 |
---|---|---|---|---|---|---|
バンギラス | 砂起こし | バンギラスナイト | 岩雪崩 | 冷凍ビーム | 大文字 | 守る |
ラティオス | 浮遊 | 命の珠 | 流星群 | サイコショック | 雷 | 守る |
ランドロス | 威嚇 | 気合の襷 | 地震 | ストーンエッジ | 蜻蛉返り | 守る |
メタグロス | クリアボディ | 突撃チョキ | コメットパンチ | バレットパンチ | アームハンマー | 地震 |
ボルトロス | 蓄電 | 拘り眼鏡 | 10万ボルト | ボルトチェンジ | めざめるパワー氷 | 気合玉 |
クレセリア | 浮遊 | ラムの実 | サイコキネシス | 眠る | 手助け | トリックルーム |
原案はBW2期の霊獣スイッチ構築。5世代の霊獣スイッチの定義といえばバンギラス+霊獣ランドロス+クレセリアの3匹が中心で、それに加えて鋼タイプと補完+α2匹という組み合わせです。鋼枠には主に虫タイプを合わせ持つハッサム、トリル下で動かす噴火ヒードランやシュバルゴ。補完枠にはラティオスなどのドラゴンタイプ、水ロトムやトリトドンなどの水タイプ、高火力電気ポケモンなどが主な採用候補。中でもバンギラス+霊獣ランドロス+クレセリア+ラティオス+ハッサム+霊獣ボルトロスの並びは高種族値もさることながら立ち回りの融通から選出幅や技の多様性などが広く、自分の中で高く評価していたのでムーバー解禁後のXY環境で煮詰めていこうと考えていました。
しかし、蓋を開けてみれば特殊技の威力の全体的な変動。受けるダメージは減ったものの、ラティオスの流星群やめざめるパワーによる技範囲の拡張も構築の肝要な部分だったので威力調節は結果的に逆風となりました。また当たり前ながらメガシンカやフェアリータイプの追加などの新要素も加わりました。、そこで構築方針を変えずに戦うために、安定性を下げて撃ち合いに比重を置くことで環境に適応させてみるという形式で構築していくことにしました。
ラティオス+霊獣ランドロスの並びは5世代のダブル環境ではどんな構築にも入りうる可能性があるとされ、持ち物や立ち回りなどもずっと開拓され続けた優秀なペアです。加えて虫の一貫性が上がるものの、天候変化特性、前述2匹の受け先、特殊技との撃ち合いできる点でも非常に噛み合せのいいバンギラス。6世代でも組み合わせの対応幅自体は大きく変化していないため、前世代から取り出したこの3匹が練案の始点となっています。
・バンギラス 実数値:207-202-171-147-140-81
ガルーラやギャラドス、クチートなどメガシンカの強力な物理ポケモンの登場でムーバー解禁後は鬼火や威嚇持ちなどが非常に増えて物理の冷遇環境が進む中で、構築の軸となるポケモンなので少しでも腐る確率を下げるために特殊技を積載。物理は腐るから特殊という思考だけではやや面白みに欠けますが、物理型では処理しづらい鋼タイプや竜タイプに対して安定した打点があるというのは撃ち合いをさせる方針に筋道が通っているのでこの配分や技構成でしっくりときました。持ち物には特殊技をメインにしても本来の役割である岩技の火力を落とさず、融通の利く種族値を扱うことができるバンギラスナイトを採用しています。
・ラティオス 実数値:155-A*-101-182-130-178
思考停止で眼鏡竜技やトリックのできない環境となりましたが、それでも流星群で縛るポケモンは広いのでダブルでのポテンシャルは大きく変化していないと思います。特殊技の威力が落ちたので眼鏡を持たせたいですが、通りのいい電気タイプの霊獣ボルトロスに譲りたいことや、撃ち合い性能を下げてもラティオスは守るや技の切り替え等、立ち回りに幅を持たせたかったので命の珠を持たせています。タイプ一致技と守る以外にはボルトロスやメタグロスがいない時に、放置していると厄介なH振りトゲキッスを手助けと合わせることで確1で処理したり、フェアリーのマリルリ等の水タイプに刺さる雷。
ランドロス 実数値:165-197-110-C*-100-157
最速メガギャラドスやロトム、クレセリア、スカーフ以外の同族意識の最速。ラティオスと同じく構築の基盤となる1匹なので立ち回りの幅を持たせ、高確率で一回は動かせるように持ち物は襷。ワイドガードの仕様変更により、岩雪崩だと4倍弱点はもちろん2倍弱点のポケモンにも守られて削りにくい場面が生まれそうなので岩技はストーンエッジ。
メタグロス 実数値:187-173-153-C*-137-75
ハッサムやシュバルゴなどと比べると虫打点はなくなるものの、高い耐久と鋼打点を持ったスイッチから切り返す鋼枠。立ち回りを安定させつつ、バンギラスやラティオスの苦手な格闘やフェアリーを縛ったり本来の役割を果たすためには強化アイテムが必要となり、耐久に割ける努力値も減ってしまいます。なので今回は火力よりも落とされにくくして撃ち合いをさせる、といった概念から突撃チョッキを持たせることに。役割が中途半端になりやすく立ち回りの難しいアイテムですが、臆病シャンデラの眼鏡熱風やトリトドンの手助け大地の力など高火力のタイプ一致弱点技の前でも行動回数が保証されたり、等倍の悪や水技の特殊技にも後出しが利いたりと新たな持ち物の選択肢としては非常に有用なアイテムだと思います。特殊耐久はギルガルド、マリルリ、トゲキッス辺りにダメージを入れるために環境的に増加傾向のあるC172ウォッシュロトムの眼鏡ハイドロポンプに後出しできるH187-D137ラインまで引き上げ。
ボルトロス 実数値:155-A*-90-197-100-168
ボルトチェンジから撃ち合うための対面を作ったり、電気技+氷技+αで広く縛ったりとスイッチ要素に依存しない役割が多いのでエースとして大事に動かしたいポケモン。メガシンカによって素早さは激戦区となったので臆病最速、技構成としてはまずタイプ一致の10万ボルトとボルトチェンジ。威力が下がったとはいえ、範囲的に必要不可欠なめざめるパワーは一貫性よりも相手の霊獣やラティオスを縛る竜に対して撃てる氷。残りの一枠には草結びや悪の波動など構築に不足しているタイプ技など候補があります。今回は中でもダブルで蔓延しているバンギラスやガルーラなどの弱点をつけて、手助けと合わせることでH157-D127ウォッシュロトムをちょうど確1にすることができる気合玉を採用しています。
クレセリア 実数値:225-A*-174-110-151-105
メガシンカした物理ポケモンに対してすぐ縛られてしまわないように図太いHB寄りの配分。スイッチ要素を持って何度も動かしたいポケモンなので、ダークホール対策も兼ねてラム+眠るの回復ソースを積載。攻撃技1つというのは撃ち合い比重の論理からは少しブレますが、今回の構築ではどの技も切れません。特に手助けは基本的にパーティ内のどのポケモンとも並べることがあり、補助技の少ないこの構築にとって相方の処理速度を上げるのは、苦手な対面を崩していく役割を含めた潤滑油ともなりうる技なので上手く使っていきたいところです。
おしまい。
【トリプル】脳内構想放出
ポケムーバーが凍結されて2週間以上が経ち、まだ一つも構築を作れていないのでトリプルバトルでの気になった組み合わせや強そうな並びを備忘録的な形で3つほど列挙。
・メガハッサム入り
XY以前のトリプルのハッサムは扱いやすさが拍車をかけ、射程の広い飛行技や地震・濁流などの範囲技などの攻撃で立ち回りになにかと首枷が多いポケモン。なのでその負担を耐久種族値の上昇で少しでも軽減させることができるメガ進化型を採用した形です。ただ持ち物なしによるデメリットを考えると役割が中途半端になりがちで、通常のハッサムと同じ感覚では構築に入り難いです。そこで5世代トリプルのトップメタで扱いやすさでは群を抜いているバンギラスとの組み合わせで、シングルやダブルでもよくみるバンギハッサム+αの並びを確立。クレセリアやモロバレルなどトリプルで使用率が高いポケモンへの虫打点、バレットパンチによる削りからフェアリーの処理など従来のハッサムの動きに加え、羽休めとメガ進化の種族値で1回以上動かすことにより6対6のトリプルで数的不利に陥らない耐久水準を維持させるのを主な立ち回りとして据え置きました。初期構想としては所謂バンギスタン。少し扱いづらいメガ枠ということもあり、叩き台としては無難なグッドスタッフ寄り。取捨に困るほど技の選択肢が多く、潜在能力はあると思うのでバンギラス+ランドロス+ハッサムの並び以外にも掘り進めてみたいところ。
構築案
種族名 | 特性 | 持ち物 | 技.壱 | 技.弐 | 技.参 | 技.肆 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハッサム | テクニシャン | ハッサムナイト | 虫食い | バレットパンチ | 羽休め | 守る |
バンギラス | 砂起こし | ヨプの実 | 噛み砕く | 岩雪崩 | 蹴手繰り | 守る |
ランドロス(霊獣) | 威嚇 | 気合の襷 | 地震 | 岩雪崩 | 蜻蛉返り | 守る |
カポエラー | 威嚇 | オボンの実 | インファイト | フェイント | 手助け | 猫騙し |
サザンドラ | 浮遊 | 命の珠 | 流星群 | 悪の波動 | 火炎放射 | 守る |
水ロトム | 浮遊 | 拘り眼鏡 | 放電 | ボルトチェンジ | ハイドロポンプ | トリック |
・催眠滅びパーティ
滅び始動と影踏みを単独で遂行できるメガゲンガー、XYで復活した強烈なアドバンテージを生み出すダークホールが使えるドーブルを基軸とするコンボパーティ。従来の滅び構築にはない重複催眠で、対策されても遅滞させやすくなったのでWCS2014以外でもトリプルでとくに一世を風靡しそう。直線的な戦術の反面、勝つための立ち回りや構築の難易度は高いと思うので対策する意味合いでももっと勉強していきたいコンセプトです。
構築案
種族名 | 特性 | 持ち物 | 技.壱 | 技.弐 | 技.参 | 技.肆 |
---|---|---|---|---|---|---|
ゲンガー | 浮遊(影踏み) | ゲンガナイト | 滅びの歌 | 金縛り | 身代わり | 守る |
ドーブル | マイペース | 拘りスカーフ | 滅びの歌 | ダークホール | この指止まれ | 猫騙し |
マリルリ | 草食 | 食べ残し | 滅びの歌 | 光の壁 | アンコールor歌う | 守る |
ゴチルゼル | 影踏み | オボンの実 | スキルスワップ | リフレクター | 身代わり | 守る |
モロバレル | 再生力 | 脱出ボタン | ギガドレイン | 茸の胞子 | 怒りの粉 | 守る |
カポエラー | 威嚇 | オボン | 蹴手繰り | 猫騙し | ワイドガード | 見切り |
・ゲッコウガ入り霰パーティ
特性により、高い素早さからタイプ一致で吹雪を使えるゲッコウガを霰下のメインエースとした構築。ユキノオー+ゲッコウガの組み合わせはムーバー解禁前から開拓が進んでいますが、1ターンの展開の重要性が高いトリプルにおいて読みを放棄して範囲技をメインで立ち回る構築にあまり馴染みがなかったので、自分でも思考してみることに。飛行技のトリプル仕様上高い縛り性能を持つ珠ファイアローと突撃チョッキメタグロスは、特にほかの構築でも積極的に回してみたい2匹。
【ローテ】ガブギャラニクス
種族名 | 特性 | 持ち物 | 技.壱 | 技.弐 | 技.参 | 技.肆 |
---|---|---|---|---|---|---|
ニャオニクス | 悪戯心 | 光の粘土 | サイコキネシス | 毒々 | リフレクター | 光の壁 |
ガブリアス | 鮫肌 | 命の珠 | 逆鱗 | ドラゴンクロー | 地震 | 剣の舞 |
ギャラドス | 威嚇(型破り) | ギャラドスナイト | 滝登り | 地震 | 氷の牙 | 竜の舞 |
ヒードラン | 貰い火 | 拘り眼鏡 | 大文字 | ラスターカノン | 竜の波動 | 悪の波動 |
テラキオン | 正義の心 | 気合の襷 | インファイト | ストーンエッジ | 電光石火 | 挑発 |
サンダー | プレッシャー | ゴツゴツメット | 10万ボルト | 熱風 | 羽休め | 追い風 |
ニャオニクス 図太いHBベース
ガブリアス 陽気AS
ギャラドス 陽気AS
ヒードラン 控えめHCベース
テラキオン 陽気AS
サンダー 図太いHSベース
XYからの新ポケモンである悪戯心ニャオニクスの両壁を軸に、削りや抜きを展開させていくローテ構築。
壁下の積みエースとしては優秀な特性と耐性変化を持ち合わせた水タイプのメガギャラドス。補完としてギャラドスの苦手な電気・岩タイプへの抵抗を持ち、柔軟に動かしやすい竜としてガブリアス。削りをファイアローやトゲキッスなどに隙を作らせない高火力な鋼枠の眼鏡ヒードラン、タイプ一致技の範囲に優れる格闘ポケモンのテラキオンの2匹を中心に組み立てていくスタイル。最後に入ったサンダーはギャラドスとヒードランで削りにくい水タイプに強く、壁と合わせて依存しすぎないコントロール要素の追い風を含ませた電気枠として起用。ニャオニクスのC103サイコキネシスはフェアリータイプの登場で択ミスの敗戦に繋がることが増えたガブリアスを使わなくても、C200ヒードランの竜の波動と合わせてマルチスケイルを纏ったH166-B115-D120カイリューを確定にすることができます。ヒードランやギャラドスが使う挑発と比べると使いづらさが否めないものの、補助技で掻き乱されないようテラキオンには挑発を採用。
おしまい。
【シングル】メガバンギローブスタン & ブログ新設
明けましておめでとうございます。
はてな記法やカスタマイズが便利だと教えてもらってて2014年ということで
心機一転、ブログをはてなに移転しました。
また、BW2最終総合レートでの使用構築やBWGSの環境まとめ的な記事も結局まとめきれずだったで久しぶりの更新です。
内容的には、ようやくポケムーバーが解禁され本腰を据えて総合レートを始めようと思っているのでまずはシングルの構築紹介です。
5世代の流用個体もあり、技や配分などもまだ試作的な構想となっているので短絡的な一筆として読んで頂ければと思います。
*種族名 | *特性 | *持ち物 | *技.壱 | *技.弐 | *技.参 | *技.肆 |
バンギラス | 砂起こし | バンギラスナイト | ストーンエッジ | 噛み砕く | 地震 | ステルスロック |
ローブシン | 鉄の拳 | 命の珠 | アームハンマー | マッハパンチ | 冷凍パンチ | 雷パンチ |
クレセリア | 浮遊 | オボン | サイコキネシス | ムーンフォース | 目覚めるパワー炎 | 瞑想 |
ハッサム | 拘り鉢巻 | テクニシャン | 蜻蛉返り | バレットパンチ | 泥棒 | 電光石火 |
カイリュー | マルチスケイル | ラムの実 | 逆鱗 | 神速 | 炎パンチ | 竜の舞 |
スイクン | プレッシャー | 突撃チョッキ | 波乗り | 絶対零度 | 冷凍ビーム | 神速 |
新たな型であるメガシンカの選択肢によって種族値が跳ね上がったバンギラスを基軸としたスタン構築。
構築軸のメガバンギラス以外のメンバーは、相性や補完というよりどちらかといえば選出幅を狭めない対面構築やグッドスタッフ寄りの思想で組立。
・バンギラス 意地っ張りHAベース d調整
シングルのメガバンギラスといえば竜の舞型が現行は流行的だと思います。ただXY歴の浅い自分だと竜の舞型ではまだ勝率を高めた構築を上手く練る事ができませんでした。なので今回考えたのはエースとしてのメガ進化枠ではなく構築の根幹としての機能させることを意識。タイプと種族値の範囲内で得手のポケモンに対する潰しから特殊技への切り返し、ステルスロックによるPTの火力補助などの役割を中心に立ち回りやすい技としました。
・ローブシン 意地っ張りHAベース b調整
ファイアローやムーバー解禁前から流行している特殊技等にバンギラスが選出から圧力をかけられ、5世代から変わらずの好相性。広く負担をかけさせれるよう珠エース仕様。格闘技には壁下のH181-B120メガガルーラを低乱ながら1発で落とすほどの火力で負担をかけやすいアームハンマー。
・クレセリア 控えめCSベース 余りb
特殊技を起点に封殺したり、撃ち合い性能を向上させる瞑想型。ムーンフォースはドラゴンよりも悪タイプへの打点とサブウェポンとしての削り火力を意識。Cの引き上げよりもH-B実数値228-155 残りCS(A特化メガクチートのじゃれつくをオボン込2耐え)程度の物理耐久の確保も一考。
・ハッサム 意地っ張りHA
持ち物にはすぐに火力を引き出せる拘り鉢巻。今回の構築ではステルスロックもあり、高い攻撃補正率で後出しも潰しやすい5世代から変わらず扱いやすいアイテムです。フェアリーの処理から交換サイクルの形成などまで役割が多いので、構築全体の中でも上手く立ち回らせたいポケモン。
・カイリュー 陽気AS
弱点保険で増えた同速に対してミラー勝負を捨てないように最速。今回の構築では一見すると物理4匹で被弾しやすい鬼火等を防ぎ、自身にも決定力を持たせれるようにラム竜舞での採用。
・スイクン 呑気HDベース b調整余りc
特防の脆いローブシンと同時選出が多く、ボルトロスなど弱点を突かれる相手の前でも動かす場面がありそうなので突撃チョッキ型。
今回の構築ではミラーコートと神速を中心に立ち回る型の方がしっくりくるかもしれないので、絶対零度を消して試してみたい部分です。
おしまい。
【ダブル】【BWGS】C222眼鏡パルキア入り雨スイッチ
・パルキア@拘り眼鏡
流星群/龍の波動/ハイドロポンプ/大地の力
・カイオーガ@拘りスカーフ
潮吹き/濁流/雷/絶対零度
・バンギラス@鉄球
投げつける/岩雪崩/けたぐり/守る
・ルンパッパ@珠
草結び/ハイドロポンプ/冷凍ビーム/猫騙し
・ホウオウ@食べ残し
聖なる炎/ブレイブバード/身代わり/守る
・クレセリア@オボン
サイコショック/トリックルーム/手助け/光の壁
〈概要〉
C種族値150という伝説のポケモンらしい高い特攻を拘り眼鏡によって火力を顕在化、そのパルキアをメインとした構築。
パルキアの眼鏡自体はハバンの実と並びメジャーな持ち物であり、他のドラゴンタイプを縛る素早さ種族値と合わせて使い勝手が良いので4世代から使われ続けています。稀にトリックルーム起動の冷静個体がいる以外はほぼ臆病で使われているポケモンですが、今回はさらに火力を引き上げるためにC上昇補正の性格である控えめでの採用。
性格補正をかけることにより眼鏡ディアルガの流星群や眼鏡カイオーガのハイドロポンプと同程度の火力を併せ持つことができ、タイプ一致のドラゴン技+水技を半減できるポケモンはエンペルト・ナットレイ・ヌケニンの3匹しかいないので攻撃面で優秀なエースとして機能させることができます。また眼鏡パルキアだけではコンセプトとして弱いので、天候を雨にすることができるカイオーガと合わせての採用です。天候が雨であればC222からの眼鏡ハイドロポンプは等倍ならH225-D150ライン(H236振りのクレセリア)までを確1、また高い特防と半減の水タイプであるH振りのカイオーガを確2で後出しを許さないほどの強力な威力となります。
しかし当然のことながら高火力と引き換えにデメリットも付きまといます。いくら威力が高くても単体攻撃であり守られたら基本的にディスアドバンテージ、流星群とハイドロポンプの不安定な命中率に頼る点、本来の縛る役割を放棄しているので初手負けしやすい等、伝説の中でも比較的扱いやすいパルキアにはない欠点が生じます。
なのでパルキアを中心とし、初手から対応力の広い組み合わせで戦っていけるように周りのポケモンを構築していきました。
構想順序としてはパルキア→カイオーガ→バンギラス→ルンパッパ→ホウオウ→クレセリアとなります。簡単な説明としてまず今回の基軸となるパルキア+カイオーガの組み合わせではドラゴン技やミュウツーのサイコブレイク、電気技など一貫する攻撃が多いので、その大部分をある程度カバーできるバンギラスを起用。次に採用したのはパルキアの初手負けのカバーとしてGSで非常に有名なオーガルンパの初手を作るためにルンパッパ。最後の伝説枠には4匹で負担となる格闘タイプや草タイプに対して強烈な圧力となり、カイオーガやルンパッパと相性が良いホウオウを採用。最後の一般枠にはホウオウを選出しない際に格闘技や地面技への耐性、トリックルームによる切り返し、高い耐久からのサポート性能などを満たすクレセリアの起用。
〈個別〉
>パルキア
▼169-Ax-121-222-141-148
・雨ハイドロポンプでH207-D161カイオーガ、H181-D184ナットレイを確2
・C206ミュウツーのジュエルサイコブレイク高乱耐え
・S準速95族+1
今回のメインポケモンであり、コンセプト通りにC222まで火力を引き上げて持ち物も拘り眼鏡。努力値はミラーはほぼ最速、S100族付近のGSで使われるポケモンは皆無なので準速95族抜きまで落としてほぼCSです。技はまずタイプ一致でありパルキアの最大火力を発揮させるために流星群とハイドロポンプ。2番目の竜技である亜空切断との取捨ですが、眼鏡で十分な火力が保証される点と命中率を考慮して竜の波動です。最後の枠にはオーガルンパの苦手なドクロッグや伝説ポケモンなどに等倍で入りやすい大地の力を採用。
>カイオーガ
▼175-Ax-110-202-161-156
・臆病CS
火力の補強や耐久を延長させるよりも単体での縛り性能が高く、後発からの一掃などもできるように拘りスカーフCS。合わせて技もスカーフ型の強さの象徴である潮吹きと体力に関係なく一定の火力を出せる範囲技の濁流、雨の恩恵を受けてカイオーガやホウオウなどに対しての雷。最後のスペースにはスカーフと相性良く、こちらの2匹の物理ポケモンが落とされ瞑想を積んで手出しできなくなったギラティナやルギアなどに使える絶対零度と、採用率の比較的高い技構成となります。
>バンギラス
▼207-185-130-Cx-138-59
・H213-B110ホウオウを複数攻撃補正岩雪崩で確1
・H219-B110ホワイトキュレムを複数攻撃補正岩雪崩で確2
・砂嵐状態でC202カイオーガの珠ハイドロポンプを確定耐え
・砂嵐状態でC202パルキアの眼鏡亜空切断を確定で2耐え
・無天候状態でC202パルキアの眼鏡流星群確定耐え
・S最遅
パルキアやホウオウと初手選出することが多いので、ある程度カイオーガやグラードンから天候を奪取できるように最遅でHADに振り分けた鉄球型。また今回採用している伝説ポケモンが3匹ともサイコブレイクに弱くなっています。なので素早さを落として耐久に努力値を振られた控えめ個体までみると噛み砕くでは火力が足りないのでミュウツーを確実に処理するためには鉄球投げつけるが必要となります。しかしヨプがないので格闘技には不安定であり、投げつけるは一度きりしか使えないので使い勝手の悪い持ち物。ただ投げつけるが等倍で入ればダメージが大きく、スカーフカイオーガの潮吹きや眼鏡パルキアの竜の波動で落とせる圏内になりやすいので、ホウオウやクレセで上手く格闘を処理しつつ動かしたいポケモンです。悪と岩以外のタイプ一致技以外にはけたぐりと守る。パルキアが最速でもハバンでもなく素早さを高めたドラゴンには基本的に弱いので、ある程度伝説ポケモンと撃ち合えるように格闘技。弱点がGSでメジャーであり、集中攻撃のされやすいバンギラスと相性の良い守るといった理由でのそれぞれ採用しています。
>ルンパッパ
▼159-81-90-156-120-119
・H10n-1
・珠草結びでH175-D156グラードンを高乱数で1発
・雨珠ハイドロポンプでH213-D191ホウオウを確1
・Sすいすい特性発動時に最速スカーフカイオーガ抜きルンパッパ抜き
ホウオウやカイオーガとの組み合わせでよくみる穏やかで耐久振りでも、思考停止で採用されやすい宿り木持ちなどでもなく、珠アタッカー型での採用。低種族値で打たれ弱いポケモンですが、バンギラスと同じくグラードンやカイオーガを意識して2匹に対する草結びの威力の補強。カイオーガと並べた際にスカーフ潮吹きか雨ハイドロポンプでミュウツー側に2択を迫る火力の獲得など、場持ちを良くさせるルンパッパとはまた違う強みのある個人的に4世代から評価の高い持ち物です。技は雨下で倍速化する特性でトリックルームとのスイッチ要素でアタッカーを担うこと、珠冷凍ビームがギラティナなどのドラゴンやモロバレルに対する打点、と守るなどを切って今回の構築では噛み合うように構成しています。
>ホウオウ
▼209-176-117-Cx-180-125
・H16n+1
・ブレイブバードでH221-B90モロバレルを確1
・A150ギラティナのシャドーダイブを2発確定耐え
・A222グラードンの複数攻撃補正岩雪崩+A90ルンパッパの猫騙しを確定耐え
・身代わりがC158ユキノオーの複数攻撃補正吹雪を最高乱数以外耐える
・C156ルンパッパの雨ハイドロポンプを確定耐え
・S最速ユキノオー+2
パルキアやクレセリアなどが受けやすい高火力なドラゴン技、カイオーガやバンギラスが受けやすい草技、4匹が等倍で受ける格闘技などに対して強気で動かせるように素早さを落としてHPの努力値を高めに設定+食べ残しでの耐久補助。技についてはホウオウの基本技であり、ほぼ採用されるであろう聖なる炎とブレイブバードの2つ。残りの2つには羽休めや電磁波など多くの選択肢がありますが、今回はルンパッパの猫騙しと合わせて居座りの手助けとなる身代わりとプレッシャーや食べ残しと相性の良い守るで技欄を埋めました。
>クレセリア
▼226-Ax-145-95-195-81
・H4n
・A187バンギラスの鉄球投げつけるを確定耐え
・A174ギラティナの白金玉シャドーダイブを高乱数耐え
・A244ブラックキュレムの鉢巻クロスサンダーを99.7%で2耐え
・C202カイオーガの複数攻撃補正雨眼鏡潮吹き+C148トゲキッスのエアスラッシュ確定耐え
・怒りの前歯+C222ディアルガの時の咆哮を確定耐え
・最遅
特殊技が多いGS環境の中でサポートをこなせるように慎重HD基調の耐久振り。最初はダメージ計算をする中では連携技や2耐えする必要最低限の耐久があり、回復の持続性がある食べ残しでした。しかしホウオウに回したほうが構築全体の場持ちがよくなる点、5世代からジュエルなど想定外の不意な高火力を受けた際に即効性の回復ソースである点を評価して最終的に持ち物はオボン。技の構成順序としてはまず考えたのはトリックルーム。構築全体の素早さを高低に分散させたスイッチ要素はなく挑発に弱いものの、BWGSから追加された悪戯心追い風に切り返すカードであり、最速を切った眼鏡パルキアや鉄球バンギラスを動かしやすくするためには優先すべき技。次に採用したのは手助け。今回の構築のコンセプトである眼鏡パルキアの火力をさらに伸ばすのはもちろん、特性でS判断をされ選択する機会は少ないとはいえ、カイオーガと並べた際には守る+トリックルームを警戒させつつ手助け雨潮吹きを狙うこともできる腐りにくい点が優秀。3番目のスペースには技が固定されたカイオーガやパルキアを引っ込めたときの後続のダメージ軽減、特殊技に対して特防の高いホウオウの安定性をあげる光の壁。壁自体あまり使ったことない技ですが、パルキアが流星群やハイドロポンプを撃つ際の行動回数確保にも繋がる強力な戦術だと感じました。最後の欄には挑発で放置されないように攻撃技を採用したいところ。GSでは高い威力になりやすい草結び、構築に不足していてユキノオーやヌケニンなどの処理にも使えるめざめるパワー炎、氷技など選択肢が多く迷いました。しかし結果的には倒せなくてもタイプ一致を生かして、格闘ポケモンやモロバレルやドクロッグなど水を半減するポケモンにダメージを出しやすいエスパー技のサイコショックを採用。
初手の基本的な選出としては
・パルキア+バンギラス
・カイオーガ+ルンパッパ
・カイオーガ+クレセリア
・ホウオウ+ルンパッパ
一番最後に入った構築に入ったポケモンで、グラードンや鉄球カイオーガがいない構築でのクレセリアはあまり使ったことがないポケモンでしたが、考える中でコンセプトである眼鏡パルキアよりも非常にスペックの高いポケモンであることを再認識できたのは収穫でした。
おわり。