月明かりの下で苺は草臥れる

ポケモンの総合レート中心に更新、たまにほかのこと。

【ダブル】【BWGS】C222眼鏡パルキア入り雨スイッチ

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パルキア@拘り眼鏡
流星群/龍の波動/ハイドロポンプ/大地の力

カイオーガ@拘りスカーフ
潮吹き/濁流/雷/絶対零度

バンギラス@鉄球
投げつける/岩雪崩/けたぐり/守る

・ルンパッパ@珠
草結び/ハイドロポンプ/冷凍ビーム/猫騙

・ホウオウ@食べ残し
聖なる炎/ブレイブバード/身代わり/守る

クレセリア@オボン
サイコショック/トリックルーム/手助け/光の壁



〈概要〉
C種族値150という伝説のポケモンらしい高い特攻を拘り眼鏡によって火力を顕在化、そのパルキアをメインとした構築。

パルキアの眼鏡自体はハバンの実と並びメジャーな持ち物であり、他のドラゴンタイプを縛る素早さ種族値と合わせて使い勝手が良いので4世代から使われ続けています。稀にトリックルーム起動の冷静個体がいる以外はほぼ臆病で使われているポケモンですが、今回はさらに火力を引き上げるためにC上昇補正の性格である控えめでの採用。

性格補正をかけることにより眼鏡ディアルガの流星群や眼鏡カイオーガのハイドロポンプと同程度の火力を併せ持つことができ、タイプ一致のドラゴン技+水技を半減できるポケモンエンペルトナットレイヌケニンの3匹しかいないので攻撃面で優秀なエースとして機能させることができます。また眼鏡パルキアだけではコンセプトとして弱いので、天候を雨にすることができるカイオーガと合わせての採用です。天候が雨であればC222からの眼鏡ハイドロポンプは等倍ならH225-D150ライン(H236振りのクレセリア)までを確1、また高い特防と半減の水タイプであるH振りのカイオーガを確2で後出しを許さないほどの強力な威力となります。

しかし当然のことながら高火力と引き換えにデメリットも付きまといます。いくら威力が高くても単体攻撃であり守られたら基本的にディスアドバンテージ、流星群とハイドロポンプの不安定な命中率に頼る点、本来の縛る役割を放棄しているので初手負けしやすい等、伝説の中でも比較的扱いやすいパルキアにはない欠点が生じます。

なのでパルキアを中心とし、初手から対応力の広い組み合わせで戦っていけるように周りのポケモンを構築していきました。

構想順序としてはパルキアカイオーガバンギラス→ルンパッパ→ホウオウ→クレセリアとなります。簡単な説明としてまず今回の基軸となるパルキア+カイオーガの組み合わせではドラゴン技やミュウツーのサイコブレイク、電気技など一貫する攻撃が多いので、その大部分をある程度カバーできるバンギラスを起用。次に採用したのはパルキアの初手負けのカバーとしてGSで非常に有名なオーガルンパの初手を作るためにルンパッパ。最後の伝説枠には4匹で負担となる格闘タイプや草タイプに対して強烈な圧力となり、カイオーガやルンパッパと相性が良いホウオウを採用。最後の一般枠にはホウオウを選出しない際に格闘技や地面技への耐性、トリックルームによる切り返し、高い耐久からのサポート性能などを満たすクレセリアの起用。


〈個別〉

パルキア
▼169-Ax-121-222-141-148
・雨ハイドロポンプでH207-D161カイオーガ、H181-D184ナットレイを確2
・C206ミュウツーのジュエルサイコブレイク高乱耐え
・S準速95族+1

今回のメインポケモンであり、コンセプト通りにC222まで火力を引き上げて持ち物も拘り眼鏡。努力値はミラーはほぼ最速、S100族付近のGSで使われるポケモンは皆無なので準速95族抜きまで落としてほぼCSです。技はまずタイプ一致でありパルキアの最大火力を発揮させるために流星群とハイドロポンプ。2番目の竜技である亜空切断との取捨ですが、眼鏡で十分な火力が保証される点と命中率を考慮して竜の波動です。最後の枠にはオーガルンパの苦手なドクロッグや伝説ポケモンなどに等倍で入りやすい大地の力を採用。


カイオーガ
▼175-Ax-110-202-161-156
・臆病CS

火力の補強や耐久を延長させるよりも単体での縛り性能が高く、後発からの一掃などもできるように拘りスカーフCS。合わせて技もスカーフ型の強さの象徴である潮吹きと体力に関係なく一定の火力を出せる範囲技の濁流、雨の恩恵を受けてカイオーガやホウオウなどに対しての雷。最後のスペースにはスカーフと相性良く、こちらの2匹の物理ポケモンが落とされ瞑想を積んで手出しできなくなったギラティナやルギアなどに使える絶対零度と、採用率の比較的高い技構成となります。


バンギラス
▼207-185-130-Cx-138-59
・H213-B110ホウオウを複数攻撃補正岩雪崩で確1
・H219-B110ホワイトキュレムを複数攻撃補正岩雪崩で確2
・砂嵐状態でC202カイオーガの珠ハイドロポンプを確定耐え
・砂嵐状態でC202パルキアの眼鏡亜空切断を確定で2耐え
・無天候状態でC202パルキアの眼鏡流星群確定耐え
・S最遅

パルキアやホウオウと初手選出することが多いので、ある程度カイオーガグラードンから天候を奪取できるように最遅でHADに振り分けた鉄球型。また今回採用している伝説ポケモンが3匹ともサイコブレイクに弱くなっています。なので素早さを落として耐久に努力値を振られた控えめ個体までみると噛み砕くでは火力が足りないのでミュウツーを確実に処理するためには鉄球投げつけるが必要となります。しかしヨプがないので格闘技には不安定であり、投げつけるは一度きりしか使えないので使い勝手の悪い持ち物。ただ投げつけるが等倍で入ればダメージが大きく、スカーフカイオーガの潮吹きや眼鏡パルキアの竜の波動で落とせる圏内になりやすいので、ホウオウやクレセで上手く格闘を処理しつつ動かしたいポケモンです。悪と岩以外のタイプ一致技以外にはけたぐりと守る。パルキアが最速でもハバンでもなく素早さを高めたドラゴンには基本的に弱いので、ある程度伝説ポケモンと撃ち合えるように格闘技。弱点がGSでメジャーであり、集中攻撃のされやすいバンギラスと相性の良い守るといった理由でのそれぞれ採用しています。


>ルンパッパ
▼159-81-90-156-120-119
・H10n-1
・珠草結びでH175-D156グラードンを高乱数で1発
・雨珠ハイドロポンプでH213-D191ホウオウを確1
・Sすいすい特性発動時に最速スカーフカイオーガ抜きルンパッパ抜き

ホウオウやカイオーガとの組み合わせでよくみる穏やかで耐久振りでも、思考停止で採用されやすい宿り木持ちなどでもなく、珠アタッカー型での採用。低種族値で打たれ弱いポケモンですが、バンギラスと同じくグラードンカイオーガを意識して2匹に対する草結びの威力の補強。カイオーガと並べた際にスカーフ潮吹きか雨ハイドロポンプでミュウツー側に2択を迫る火力の獲得など、場持ちを良くさせるルンパッパとはまた違う強みのある個人的に4世代から評価の高い持ち物です。技は雨下で倍速化する特性でトリックルームとのスイッチ要素でアタッカーを担うこと、珠冷凍ビームがギラティナなどのドラゴンやモロバレルに対する打点、と守るなどを切って今回の構築では噛み合うように構成しています。


>ホウオウ
▼209-176-117-Cx-180-125
・H16n+1
ブレイブバードでH221-B90モロバレルを確1
・A150ギラティナのシャドーダイブを2発確定耐え
・A222グラードンの複数攻撃補正岩雪崩+A90ルンパッパの猫騙しを確定耐え
・身代わりがC158ユキノオーの複数攻撃補正吹雪を最高乱数以外耐える
・C156ルンパッパの雨ハイドロポンプを確定耐え
・S最速ユキノオー+2

パルキアクレセリアなどが受けやすい高火力なドラゴン技、カイオーガバンギラスが受けやすい草技、4匹が等倍で受ける格闘技などに対して強気で動かせるように素早さを落としてHPの努力値を高めに設定+食べ残しでの耐久補助。技についてはホウオウの基本技であり、ほぼ採用されるであろう聖なる炎とブレイブバードの2つ。残りの2つには羽休めや電磁波など多くの選択肢がありますが、今回はルンパッパの猫騙しと合わせて居座りの手助けとなる身代わりとプレッシャーや食べ残しと相性の良い守るで技欄を埋めました。


クレセリア
▼226-Ax-145-95-195-81
・H4n
・A187バンギラスの鉄球投げつけるを確定耐え
・A174ギラティナの白金玉シャドーダイブを高乱数耐え
・A244ブラックキュレムの鉢巻クロスサンダーを99.7%で2耐え
・C202カイオーガの複数攻撃補正雨眼鏡潮吹き+C148トゲキッスのエアスラッシュ確定耐え
・怒りの前歯+C222ディアルガの時の咆哮を確定耐え
・最遅

特殊技が多いGS環境の中でサポートをこなせるように慎重HD基調の耐久振り。最初はダメージ計算をする中では連携技や2耐えする必要最低限の耐久があり、回復の持続性がある食べ残しでした。しかしホウオウに回したほうが構築全体の場持ちがよくなる点、5世代からジュエルなど想定外の不意な高火力を受けた際に即効性の回復ソースである点を評価して最終的に持ち物はオボン。技の構成順序としてはまず考えたのはトリックルーム。構築全体の素早さを高低に分散させたスイッチ要素はなく挑発に弱いものの、BWGSから追加された悪戯心追い風に切り返すカードであり、最速を切った眼鏡パルキアや鉄球バンギラスを動かしやすくするためには優先すべき技。次に採用したのは手助け。今回の構築のコンセプトである眼鏡パルキアの火力をさらに伸ばすのはもちろん、特性でS判断をされ選択する機会は少ないとはいえ、カイオーガと並べた際には守る+トリックルームを警戒させつつ手助け雨潮吹きを狙うこともできる腐りにくい点が優秀。3番目のスペースには技が固定されたカイオーガパルキアを引っ込めたときの後続のダメージ軽減、特殊技に対して特防の高いホウオウの安定性をあげる光の壁。壁自体あまり使ったことない技ですが、パルキアが流星群やハイドロポンプを撃つ際の行動回数確保にも繋がる強力な戦術だと感じました。最後の欄には挑発で放置されないように攻撃技を採用したいところ。GSでは高い威力になりやすい草結び、構築に不足していてユキノオーヌケニンなどの処理にも使えるめざめるパワー炎、氷技など選択肢が多く迷いました。しかし結果的には倒せなくてもタイプ一致を生かして、格闘ポケモンモロバレルドクロッグなど水を半減するポケモンにダメージを出しやすいエスパー技のサイコショックを採用。



初手の基本的な選出としては
パルキア+バンギラス
カイオーガ+ルンパッパ
カイオーガ+クレセリア
・ホウオウ+ルンパッパ


一番最後に入った構築に入ったポケモンで、グラードンや鉄球カイオーガがいない構築でのクレセリアはあまり使ったことがないポケモンでしたが、考える中でコンセプトである眼鏡パルキアよりも非常にスペックの高いポケモンであることを再認識できたのは収穫でした。


おわり。