月明かりの下で苺は草臥れる

ポケモンの総合レート中心に更新、たまにほかのこと。

ラキクレセランド-ダブル-

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シングルで受けループなどを使う機会も少なく個体を余らせてたのでラッキーを始点として考えたダブル構築です。

ダブルのラッキーといえばガードシェアを使ってラッキーを難攻不落にするポケモン(デスカーン、ツボツボ、ラティアスetc)との組み合わせを軸とする構築などが有名だと思います。そして新たに影踏み特性で逃がさず対処できる範囲を拡張したゴチルゼルとの組み合わせなども注目されました。しかし自分では上手い構築や立ち回りなどレートで納得いく形としてまとめることが出来ませんでした。(そもそも普及してきた構築なため対処法を頭に留めた人が増えてレート用というのは怪しいかもしれませんが…)
なので今回はうまく回れば勝ち筋に直結するものの一度崩されると切り返しの難しいコンボ前提の構築というよりも非常に高い耐久を生かし補完の役割を持って選出しなくても戦っていけるスタンダードとして色合いが濃い構築、あわよくばラッキーでの制圧を狙っていくといった形を意識して組みました。
ラッキーを始点の1匹としてまず障壁として思い浮かぶのは格闘タイプ。その処理策として今回はタイプ受けとしてではなくラッキーと同じく数値受けを可能とし、ダブルの花形ポケモンともいえるクレセリアを採用しました。次にラッキークレセリアの並びにほぼ選出されるバンギラスメタグロスへの打点に加えて、威嚇を持ち合わせた霊獣ランドロスを起用。続いてエスパー技以外で拘ったクレセリアランドロスでは処理に時間のかかるトリトドンやFCロトム、ラッキーの地球投げが通らないゴーストタイプへのある程度の圧力をかけれるサザンドラ。5匹目はラッキークレセサザンに一貫する鋼・虫技に対して半減するタイプ耐性、対策されてるとはいえサザンドラクレセリアメタグロスなどを軸としたいわゆるグッドスタッフ系統の構築に比較的強いウルガモスを採用。最後の1匹として構築に不足している格闘技、威嚇での物理弱体化、選出のしやすさからカポエラーという順番で構築していきました。全体的にラッキーと特別なシナジーがあるわけではなく薄識による曖昧な採用理由ながらも、格闘半減3匹+威嚇2匹とラッキーを比較的選出しやすい構築となりPT考察の〆としました。

以下から個別解説となります。

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▼ラッキー@進化の輝石

325-x-62-x-126-102

地球投げ/卵産み/身代わり/小さくなる

構築の中心。シングルと比べて動きに読みなど考慮しなければならないことも多くなりましたが特殊相手なら2匹でも詰ませていく耐久は変わらず強力なので、主に後発から積極的に出していき対戦終了を狙っていきます。努力値や持ち物については特に解説は不要かと思います。技についてはダメージ源である地球投げ、受けを成立させるのに必要不可欠な回復の卵産み、状態異常などの対策に身代わりとここまではすんなり決まりました。残りの一枠については素早さ操作の電磁波、物理に押し勝つ強力なカウンターなど選択肢はありますが、最終的には回避率での勝ち筋を残せて全抜きも狙っていける小さくなるをいれました。

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クレセリア@拘り眼鏡

196-x-141-138-151-136

サイコキネシス/凍える風/めざめるパワー炎/トリック

ラッキーの苦手なポケモンを倒したり初手から相手の体力を消耗させたりと選出が多いアタッカー型。まず持ち物についてですが、第一の仕事が対格闘タイプなので、処理を早めるために持たせられることが多いエスパージュエルや帯などと悩みました。その結果火力の継続やその他の技を強化できる点、トリックによるラッキーで詰ませるための攻め手補助などをみて今回は眼鏡としました。次に努力値の説明として構築当初は選出機会が多いことから少しでも場持ちを良くするためにHに92振って16n-1、 Sを最速バンギラス抜きまで落としてC197シャンデラの手助けシャドーボールを乱数1つ切って耐えるCSのテンプレート的な配分を運用していました。しかしあまり調整が生きることがなく、この構築ではクレセを切って後続を出したい場面もあったので耐久を下げて最速70族抜きを意識した控えめCS配分としました。技についてはバンギラスは他に委任してるので草結びはいれず、ドラゴンや素早さ削りに使う凍える風、増加したシュバルゴハッサムなどの鋼タイプへのめざめるパワー炎、拘りアイテムの定番補助技であるトリックと眼鏡型の基本的な技構成。メインに使うエスパー技についてカポエラーは意識せず、B寄り配分のFCロトムキングドラなど等倍ポケモンに対して乱数のブレ幅を確定にするためサイコショックではなくサイコキネシスです。

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ランドロス(霊獣)@気合いの襷

165-216-110-x-100-143

地震/ストーンエッジ/蜻蛉返り/守る

物理弱体化の威嚇特性、電気の一貫性をなくして砂パや物理寄りの構築などに対して比較的有利に立ち回っていける霊獣フォルム。持ち物にはドラゴンタイプによる手助け流星群やウルガモスの手助け大文字などの高火力の縛りに耐えたり、スカーフランドロス対策として増えたスカーフラティオスの冷凍ビームにあまりないとはいえ手助けが加わればH196-D100の耐久+ヤチェでもちょうど貫通したり、水技を撃ってくるポケモンに対しても大体1回は動いてもらいたい点などを考慮した結果襷としました。またダブルでよく見るスカーフは対策が進み個人的に使いづらさを感じたのと守るを使いたかったので拘りアイテムは見送りました。配分は蜻蛉返り+地球投げでラティオスを確定などラッキーの地球投げ圏内まで削る火力を少しでもあげるためにA補正、バンギラス抜き辺りまでSを下げて耐久調整よりは準速のほうが今回は使いやすいと考えてAS極振り。岩技はワイドガードに守られたウルガモスやラッキーの障害となる挑発ボルトロス等の処理を意識してストーンエッジにしました。

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サザンドラ@スカーフ

175-x-110-191-110-146

流星群/悪の波動/大文字/めざめるパワー氷

スカーフ以外のドラゴンタイプの処理と構築全体が遅めなのを考慮して持ち物はスカーフ。カポエラーの手助けや2体の威嚇で上手く立ち回れば使いやすかったので噛み合っていました。配分としては臆病にするメリットは今回の構築ではあまりないので性格は控えめとし、努力値はまず特攻をH223-D156クレセリアを悪の波動で2発で落とせる火力に設定。素早さはゴーストタイプの処理も大きな役割なため一番使用率の高いシャンデラ抜きとしました。最後に残りをHに振れば16n-1かつC144ユキノオーのダブル補正吹雪を耐えれる有名な耐久の175となったのでこの配分に。また今の環境で非常に使用率の高い霊獣ランドロスを確実に処理するためにめざめるパワー氷も積載してます。

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ウルガモス@珠

161-x-85-187-125-167

熱風/虫のさざめき/日本晴れ/守る

最初はクレセリアボルトロスを始め様々なところから受けやすい電磁波に対して行動が保障されるラムでしたが、最終的に手助けを絡めた虫のさざめきや熱風で縛れる範囲を広げる火力を引き出すために命の珠としました。範囲技である手助け珠熱風が等倍で通ればラッキーの地球投げ圏内にもいれやすく上手く噛み合っていたので、改めてダブルのウルガモスに珠は強力な持ち物だと思いました。配分もそれに合わせて火力はクレセリアや鋼タイプを落とせるようにと、素早さを下げて霊獣ランドロスサザンドラに抜かれるのも使いづらいと思ったので特に調整はせずに最速でCS振りとしました。日本晴れは雨構築(特に滅びトノとライコウが入った雨パ、ラティランドが補完の中心となっている雨パ)に対して、ラッキーである程度受けれるとはいえ択になる確率が高く立ち回りの難しい相手となっているのでカポエラー猫騙しと合わせて少しでも切り返していけるように採用しました。

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カポエラー@格闘ジュエル

157-133-120-x-144-100

インファイト/猫騙し/手助け/ワイドガード

威嚇、格闘技、猫騙しなどの補助技で低種族値ながらも役割が多いポケモン。今回の構築でも初手からサザンドラウルガモスなどと選出し立ち回っていくのも基本的な動きなので選出回数は多めです。持ち物についてはバンギラス意識というよりも格闘等倍ポケモンへの削りとしての補助といった思考でジュエルを採用しました。努力値についてはジュエルインファイトで207-130バンギラスのヨプを貫通するよくある配分ですが、トップメタであるラティオスの珠流星群を耐えれる点、威嚇をいれればA187ドリュウズの珠ドリルライナー2発+天候ダメージ1回を耐えて砂パ相手に立ち回っていける点などを考慮してこの配分としました。次に技の取捨についてですがカポエラーの強さの要であるインファイト猫騙し、基本戦術のひとつであるラッキーの地球投げ圏内まで削る火力補助のための手助けとここまではすんなりと埋まりました。残りの一枠は凍える風や範囲技でかき乱されるのを防いだりウルガモスがスカーフランドロスの岩雪崩に縛られないようになどを考えてワイドガードとしましたが、ストーンエッジの被弾や読まれることも多くあるのでマッハパンチやフェイント、見切りなどの補助技等々汎用性ある技のほうがもしかしたら勝率が上がっていいのかもしれません。



次の更新はたぶんローテかBWGSの構築紹介になると思います。
おしまい。