ライコウ入り草案【トリプル】
種族値：90-85-75-115-100-115
特性：プレッシャー、蓄電
個人的にトリプルで強そうだと思ったポケモン。
弱点が地面のみで、他の電気タイプのポケモンとは種族値や覚える技の違いでまた別の強みを持っています。
ラティオスよりも早く壁を貼ることができるシングル等でもお馴染みの壁貼り要因、手動での天候上書きや先送りで行動操作のサポート型から、トリプルの仕様上立ち位置に関係なく攻撃することができ採用率の高い飛行タイプなどのポケモンを縛るアタッカー型まで色々こなせそうなスペック。
持ち物については高種族値らしく達人の帯／珠／眼鏡／ジュエル／プレート等の火力強化アイテムから、粘土／ラム／カゴ／食べ残し／オボン／シュカ等の補助的なアイテムまで広く相性は良さげ。
技候補としては
《攻撃技》10万ボルト／かみなり／ボルトチェンジ／放電／めざめるパワー（氷、炎、草）／バークアウト／シャドーボール／神通力／シグナルビーム／輪唱／（波動弾／ウェザーボール／神速）
《補助技》
守る／電磁波／瞑想／リフレクター／光の壁／身代わり／毒々／雨乞い／日本晴れ／砂嵐／吠える／先送り／威張る／自己暗示／眠る
辺りが一応使えそうな技。
配分については
素早さを生かして削りをこなしたり、電気技での遂行力を落とさないように臆病CSベース。
壁なしで臆病ラティオスの珠流星群や臆病キングドラの雨珠ハイドロポンプを耐えれる臆病HSベース。
陽気ランドロスの手助け地震耐えやラティオスの眼鏡流星群2発耐えなどを意識して壁を貼った状態の耐久調整から入る臆病の耐久ベース。
など基礎的な部分はシングルなどの配分を流用できるので役割や好みによって調整すれば問題ないと思います。
ただどの場合でも他のルールより採用率の高い負けん気トルネロスなどのポケモンを縛るとして、素早さの種族値を摘み取らないように特別な理由がない限り臆病で運用したいところです。
トリプルでは6匹のポケモンで戦うので、技範囲を広げるために配布型を使うのは他ルール以上にメリットは薄く感じます。
考えた試作プランのライコウ入り構築としては
バンギラス@ヨプorラム 勇敢HAベース
噛み砕く／岩雪崩／けたぐり／守る
ランドロス@鉢巻 意地っ張りASベース
地震／岩雪崩／蜻蛉返り／馬鹿力or大爆発
ライコウ@珠or達人の帯 臆病CSベース
10万ボルト／めざめるパワー氷／バークアウト／先送り
ラティアス@ハバン 臆病HSベース
流星群／サイコキネシスorサイコショック／手助け／守るorその他補助技
ヒードラン@オボンor食べ残し 臆病HSベース
熱風／竜の波動／大地の力or身代わりor挑発／守る
水ロトム@眼鏡orスカーフ 控えめHCベース
10万ボルト／ハイドロポンプ／ボルトチェンジorめざめるパワー炎orトリック
複数攻撃補正のかかった地震でH187-B150メタグロスを高乱数で落としたり、蜻蛉返りで耐久無振りラティオスを確1にしたりと高火力な鉢巻ランドロスをエース軸。それをライコウや周りのポケモンで補完した見栄えの良いパーティ。
ランドロス+ライコウはタイプ的に優秀というわけではありませんが、ライコウは霊獣ランドロスの威嚇で猪突猛進となる負けん気トルネロスの抑止力として働いたり、電気技で水タイプや飛行タイプを処理してランドロスを動かしやすくするといった役割が持てます。また霊獣ランドロスでライコウが苦手なバンギラス+ドリュウズなどにある程度の圧力をかけれるので、組み合わせとしては悪くないと思います。
ライコウの型はタイプとしての役割を重視し、電気技が弱点のトゲキッスやニョロトノ、クロバットなど耐久に振ったポケモンを意識して持ち物に電気ジュエル。配分もそれに合わせて、通りのいい電気+氷の範囲で相手のポケモンを消耗させていけるように臆病CS。
バークアウトはトリプルで便利なラティオスの竜の波動やサザンドラの悪の波動などの波動系の威力軽減や、サポート型クレセリアなどの低火力を無力化したりと他のルール以上に使い勝手が良いです。ライコウの先制しやすさもあって実質的にパーティ全体の特殊耐久をあげることができるので、壁を貼る型以外では個人的に優先して採用したい技です。
残りの一枠には岩技の通りが非常に良いので、テラキオン軸の袋叩き構築に少しでも有利になる先送りを持たせています。ただ素早さだけでは悪戯心の優先度で負けて、行動順序を考えないと無駄にターンを消費してしまうので使いどころが少し難しい技です。それでもライコウの素早さで相手のMOVEコマンドを押さえ付けたり、エースであるランドロスを縛りから開放したりでトリプルならではの面白みもあります。
なので技構成は地震に巻き込まれるのを防ぐ守るを切っています。
この補足として、ライコウは主に先発を想定して
を初手として選出した場合に拘りアイテム持ちであれば地震よりも蜻蛉返りを使う場面のほうが多くて
左（右）ランドロス 真ん中浮遊or守る持ちのポケモン （左）右ライコウ
とランドロスの弱点をMOVEコマンドで受けるようにすると基本的には地震を撃ちやすい形になるので、MOVEの使い方や立ち回りでカバーできる範囲という判断から今回外しました。
守るを使わずに地震などの味方にも当たる技をメイン技とする場合、両サイドのポケモンによるダブルMOVEやRESET MOVEによる立ち位置変更なども覚えておきたい戦術知識の1つだと思います。
もちろん守るは地震に巻き込まれないためだけでなく持っていても損はない利便性なので、天候変化技など他の補助技と合わせて構成を調整していきたいところです。
ラティアスの持ち物はドラゴンタイプを処理できるようにハバンの実。
手助けを使うことによって今回の構築では弱点のつけないトリトドンやウォッシュロトムを意識して例を上げると
H218-B94トリトドンをランドロスの複数攻撃補正鉢巻地震+手助けで確1（100.5%~118.3%）
H177-B120ハッサムをランドロスの複数攻撃補正鉢巻地震+手助けで高乱数で1発（96.6%~114.1%）
H157-D127ウォッシュロトムをライコウの電気ジュエル10万ボルト+手助けで確1（101.3%~119.1%）
というような打点を補助することができます。
またバンギラスを動かさなくてもソクノの実以外の耐久に大きく割いた穏やかブルンゲルをトリックルームを貼る前に倒したり、残しておくとサポート技や飛行技を使う厄介なトゲキッスを
H207-D172ブルンゲルをライコウの電気ジュエル10万ボルト+手助けで確1（111.3%~133.3%）
H191-B135トゲキッスを光の壁込みでライコウの電気ジュエル10万ボルト+手助けで確1（103.7%~122.5%）
と、間髪をいれずに処理することができます。その他にも全体攻撃であるヒードランの熱風や通りの良いロトムのハイドロポンプに絡めたりと、今回の構築では使う機会がありそうなので手助けを選択しています。
ただその他の補助技も有用なものが多いので、役割を果たすための流星群以外の3つはライコウの技構成と同じく、実際に使ってみたうえで検討したいところです。
ヒードランは後発に置くことが多く、半減技や霰構築などに出せるように耐久を伸ばすアイテムを考えています。
また構築全体が状態異常に薄いので、重力下からの催眠術やトリックルームへの妨害手段として挑発は入れたいところ。
他の技候補として、トリプルにおいて最も強いポケモンであるバンギラスに対してや1つのギミックとして強力な噴火ヒードランの処理にも使える大地の力。優秀なタイプからトリプルでも残しやすい身代わりなどで、竜の波動を外すことも視野してこちらも回してから要検討。
実際には作っていないので机上の空論部分も多いですが、ライコウは好きなポケモンの1体なので全体的な配分や構成などはまた考えたい形です
おしまい。
