月明かりの下で苺は草臥れる

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悪巧み化身ボルトロス入り対面壁構築【シングル】

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シングルでしばらく壁ラティオス+珠ハッサムの組み合わせを使っていなかったので原案投下。

構築全体のサポートとしてダメージを軽減する壁の補助ギミックを用いて戦うことをコンセプトとして、光の壁やリフレクターに依存して選出を縛らないように単体性能の高いポケモンで構築した、対面構築の派生系統である対面壁構築というパーティです。

構築の着想はこちらの記事を参考にさせていただきました。
第7回キツネの社mf使用パーティー 〜対面壁構築〜

高火力の先制技を放つ珠ハッサム以外には、ハッサムと相性が良く高い素早さを持ち悪巧みによって火力を高めることができる化身ボルトロスを採用した形。

まだ構想段階なので暫定案を簡単に個別解説します。


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ラティオス@光の粘土
175-x-101-162-131-178
流星群/リフレクター/光の壁/電磁波

構築の基盤であり、壁始動の役割を担っています。対面構築寄りなパーティ構成にいれば常に拘り眼鏡の可能性を相手に与えることができ、素早さもあるので壁貼り要因としてはいまだに一線級なポケモンです。配分は従来の壁貼りに特化させたHS振りよりも、積み技を使わなくても流星群と合わせてハッサムバレットパンチやカイリューの神速などの先制技で落とせる範囲を広めるほうが今回の構築では噛み合ってるので、ある程度の耐久を確保して残りを特攻に回した個体。技については今回壁を貼ったあとに置き土産で一直線にエースポケモンに繋ぐといったルートは想定していないのでよく使われる置き土産は外しています。代わりに相手の素早さを奪えて、一度でも痺れる行動を引けば無償で積めて非常に有利になる可能性を残した電磁波を採用しています。


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ハッサム@珠
146-200-120-x-100-117
虫食い/バレットパンチ/ダブルアタック/剣の舞

エースとして運用する1匹であり、先制技のバレットパンチで削っていける命の珠型。相手のH10n-1でラッキー抜きのS調整ハッサムや準速バンギラス抜き抜き付近のポケモン等にも先制できるように細かな調整をせずに意地っ張りでAS極振り。タイプ一致技の2つと剣舞以外の選択枠にはボルトロススイクンなどの身代わり持ちからキノガッサやグライオンなどのポイズンヒール型に有効で、不一致とはいえ珠と合わせて1回積めば範囲の広い技として使えるダブルアタックを採用。

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●カイリュー@ラム
167-204-115-x-120-132
逆鱗/神速/地震/竜の舞

ハッサムボルトロスの範囲カバーとして優秀なドラゴン。持ち物については今回火力を高めたエースとして運用というよりは攻撃範囲の補完としての役割も兼ねているので、すぐ機能が停止してしまわないように火力強化アイテムよりもラムを優先しました。最初は、初動から逆鱗や神速などの火力を引き上げて初手のポケモンに負担をかけられる鉢巻を一番に考えました。しかし壁を貼った状態で繰り出すカイリューはマルチスケイルと合わせて2回舞ったりすることができ相手からすれば非常に厄介なポケモンとなるので、その性能を選出パターンとして組み込めるように拘りアイテムではなくラムと相性の良い竜の舞型としました。それに伴って壁からの展開で少しでも火力を伸ばせるように努力値もA特化。技の自由枠にはクレセドランの並びを意識して地震を採用。

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ボルトロス
157-x-92-173-100-179
10万ボルト/めざめるパワー氷/悪巧み/身代わり

今回の構築ではハッサムと同じくメインの積み技アタッカー。悪巧みを持ったボルトロスといえば特性によってエースポケモンの障壁となる電磁波をシャットアウトし、オボンと耐久調整で安定性を高めた霊獣ボルトロスが有名ですが、今回は化身での運用です。霊獣フォルムとの違いはひと目でわかるように素早さです。火力で低速ポケモンに圧力をかける霊獣に対してレートではスカーフ以外のポケモンには抜かされにくく行動しやすいので、化身でも高い抜き性能を持っています。また今回の構築では攻撃技が2種類で、悪戯心の特性が生かせる身代わりを採用しています。身代わりの利便性は認知されているように状態異常に対する防御であったり、後ろから出てくるポケモンへの緩衝材としてタイマン性能の向上であったりと悪巧みを使う型でも腐りにくい技です。後出しされるバンギラスへの打点として気合玉や受けループのラッキーに理論上勝てるようになる挑発などの採用も考えましたが、対面構築を意識した選出や立ち回りによってカバーできる範囲と判断して最終的にこの技構成としました。配分は悪巧みを使わなくても電気ジュエル10万ボルトで207-135スイクンをほぼ倒せる特攻と、A204カイリューの鉢巻神速を受けたあとに身代わりを貼ることができる耐久を両立したこちらの【シングル】身代り化身ボルトロス からお借りしました。


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キノガッサ@スカーフ
135-200-101-x-80-122
タネマシンガン/マッハパンチストーンエッジ/キノコの胞子

ラティオスから積み技を持ったポケモンに繋げる際にはどの組み合わせでも氷技や岩技が一貫するので、マンムーテラキオンなどのポケモンを処理でき、ハッサムボルトロスで弱点のつけないウルガモスに先制できるようにスカーフ型。それに合わせてタネマシンガンとマッハパンチの乱数を削らないようA200ラインを保持。馬鹿力を撃ち逃げするよりも眠らせ対面を作ることのほうが多そうなのでこの技構成です。

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スイクン@カゴ
207-x-165-117-136-104
熱湯/冷凍ビーム/絶対零度/眠る

受けループに出したり、熱湯によるダメージ蓄積をこなす水枠。瞑想スイクンとの選択ですが、壁で行動回数を増やす機会があるので絶対零度型としました。素早さや持ち物は悪巧み化身ボルトロスではラッキーに勝てないので、受けループのラッキーを意識した配分で状態異常にも強くなるカゴの実です。


まだ実際に回してないので煮詰められていない箇所もありますが、5世代終期の壁ラティハッサムの備忘録的な形として今回はこれで筆を置きます。

おしまい。