月明かりの下で苺は草臥れる

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M2オーガ【BWGS】

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フラットBWGSで一番最近使ってた構築です。
新しい構築を練っててもうあまり使わないと思うのでその紹介記事です。

まず初めに、サイコブレイクの会得で火力をあげたミュウツーとGSの象徴ともいえる強力な攻撃性能を持つカイオーガに原点回帰し、この2匹を伝説枠の軸にして考えることにしました。

伝説ポケモンの残り一枠にはある程度水技に強く、ミュウツーやカイオーガで削ったあとに一掃や縛り性能の高い素早いドラゴンタイプとしてパルキアを採用。

上記の伝説ポケモン3匹が着想の始めなので、一般ポケモン枠には相性の良い並びを作ることを意識して決めていきました。

最初は高火力のサポートとして相手の猫騙しに妨害されずに、猫騙しを使えてフェイントで守るを切り崩していける格闘枠としてコジョンド。次にこの指とまれの安定性は下がったものの、高めな耐久とサポートを絡めて後述の並びを作れるトゲキッス。最後の一枠には全体的に薄いサイコブレイクや吹雪などへ耐性があり、伝説ポケモンと撃ち合っていける天候要因としてバンギラス、といった形でそれぞれ採用しています。


▼個別解説


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●ミュウツー
【特 性】プレッシャー
【持ち物】命の珠
【実数値】181-x-110-226-114-179
【技構成】サイコブレイク/大文字/シャドーボール/守る

主に先発としてサイコブレイクを通していくアタッカー。性格補正なしの珠サイコブレイクは1つの耐久指標として調整が普及しているのでそれを崩し、コジョンドのフェイントと合わせて落とせる範囲を広げるために性格や努力値は控えめCSです。クリスマスカップほどシャドーボールを持ったミュウツーはいないのでミラーは意識していません。持ち物は拘らずに手軽に火力の出せるエスパージュエルと迷いましたが、カイオーガの潮吹き耐えまで特防に振ったメタグロスを大文字で落としたり、シャドーボールでH257-D140アナザーギラティナをほぼ確2にするなど全体的な火力強化のできる珠にしました。

技については、メインの攻撃技であるサイコブレイクと集中攻撃等を防ぐのに便利な守るは確定枠。残りの技スペースには苦渋の結果、鋼タイプの処理に使う大文字。相手のミュウツーとギラティナなどのゴーストタイプに有効打となるシャドーボールをそれぞれ採用しました。ただ構築全体としての最適解かといわれれば、波動弾などの他の攻撃技や身代わりなどの補助技も欲しい場面は少なからずあったのでもう少し吟味が必要な技構成かもしれません。


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カイオーガ
【特 性】雨降らし
【持ち物】拘りスカーフ
努力値】175-×-111-202-160-156
【技構成】潮吹き/ハイドロポンプ/雷/絶対零度

スカーフドーブルやミュウツーなど多くのポケモンを上から縛る支配力を持たせれるよう最速スカーフ。4世代と比べると多少は動きづらくなったものの先発からの削り、後発からの一掃など相変わらず一線級で活躍できるポケモンです。

技構成はまずカイオーガの主力で範囲攻撃である潮吹き、優秀なサブ技である雷。残りの2枠にはワイドガードによる窮屈な立ち回りを避けて威力を落とさない水技としてハイドロポンプ。氷技で拘ってしまうのは今回の構築ではあまり好ましくないので、ギャンブル性がありながらもほぼ全てのポケモンを倒せる可能性を秘めた絶対零度にしています。


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パルキア
【特 性】プレッシャー
【持ち物】拘り眼鏡
【実数値】169-x-121-198-141-167
【技構成】流星群/亜空切断/ハイドロポンプ/雷

持ち物は伝説ポケモンの中でも素早い種族値を生かして、低速ポケモンに対して制圧力を高めるための拘り眼鏡。

配分の説明として、今回は補完という形よりも純正なエースとして運用する色合いのほうが強いです。そのことから、耐久よりも火力と素早さの重視が望ましいのでほぼ臆病CSです。C202パルキアの眼鏡流星群でH207-D120ディアルガを75%の確率で1発というのは有名ですが、ジュエルの登場で火力を補い特攻の実数値を引き下げて耐久に回すといった調整のディアルガも見かけるようになりました。Dに振ったディアルガの数自体は少ないですが、パルキアのCに努力値252振るのと少し削るのでは確定数自体はどちらも変わりません。なのでディアルガに対する流星群のダメージの乱数を上から1つ落として、C206ミュウツーのジュエル(眼鏡)サイコブレイクを最高乱数以外で耐えれるように気持ちだけHPに努力値を回しました。実際は猫騙しや天候ダメージがあり無駄になりやすい空論な調整ですが、白玉では乱2になってしまうH207-D120ディアルガを雨ハイドロポンプで確2にする珠パルキアで元々使っていたのでHPの10n-1調整のおまけとして残しています。今回はディアルガを想定していますが、もちろん他のポケモンに対してもにも火力の影響があるのでCS極振りでも問題ないと思います。

技の説明としてはまずは眼鏡型の強みである高火力の流星群。カイオーガとのシナジーがあり、バンギラスやホウオウの処理速度を早めたり等倍ポケモンの一掃などに使えるハイドロポンプ。3つ目の技スペースには眼鏡パルキアの基本技である使い勝手の良い竜技を取捨することにしました。亜空切断か竜の波動かの選択となりますが竜の波動と比べると命中率が悪く、プレッシャー特性の中では4回しか撃てませんが、眼鏡型とわかれば早急に処理されおそらく4回も動けないので今回は少しでも火力を上げることと急所の期待率を考慮して亜空切断にしました。残りの一枠は半減されにくい波動弾に最初はしていましたが、撃ちたい相手であるナットレイと対戦せずにそれ以外でもあまり使う機会がなかったので、今では同じく一貫性があってカイオーガの処理にも使える雷になっています。


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コジョンド
【特 性】精神力
【持ち物】気合の襷
【実数値】141-177-80-x-80-172
【技構成】けたぐり/フェイント/猫騙し/挑発

今回選択した伝説枠の3匹と基本的に相性が良い格闘枠。調整してる中で持ち物に火力を引き上げられる格闘ジュエルや性格を最速90族+1になる意地っ張りにする事などを惟みました。しかし最終的には最速パルキアや初手ミラーに陥りやすい組み合わせで、ミュウツーが臆病に抜かれる控えめであることなどを意識して最速。また今回の構築では補助技を絡めて立ち回ることを重視したいので確実に動けるように襷、と汎用性の高い陽気ASで襷持ちとなりました。

技の構成順序としては、まず伝説ポケモンに対して比較的威力が高くなりやすいタイプ一致技にけたぐり。コジョンド特有の強みである猫騙し。味方ポケモンの攻撃を通していくフェイント。最後の枠にはゴウカザル+パルキアのような猫騙し+トリックルームの初手や、この指とまれor怒りの粉+強化アイテムのカイオーガ等の初手に対しての回答として挑発、といった流れで構成していきました。


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●トゲキッス
【特 性】天の恵み
【持ち物】オボンの実
【実数値】190-x-120-148-172-100
【技構成】エアスラッシュ/この指とまれ/追い風/アンコール

コジョンドと同じく味方ポケモンのお膳立てが主な役割。カイオーガの圧力をかけやすいスカーフは変えたくないので、スカーフ型と比べて優先度の仕様でこの指とまれの安定性は落ちましたが、耐久の延長と技が固定されないことによる使い勝手の良さを生かすために持ち物はオボンの実。

配分についてはまず性格は最遅アンコールは考慮せずに、特殊技に偏った伝説ポケモンの攻撃に耐えるために生意気ではなく穏やか。次にHPを16n-2偶数、BはC226ミュウツーのジュエルサイコブレイク確定耐えのBWGSで標準となるH190-B120ライン。残りの努力値は自分の周りの環境では後発ユキノオーと戦うことが多いので、オボン発動込みのH197-D106ユキノオーを最低乱数2回引かない限り2発で処理できるC148まで火力を引き上げて、余りを特防にといった個体です。補足としてBWGSではエアスラッシュの火力の仮想敵の1匹としていたルンパッパは4世代からサイコブレイクの登場で減少傾向にあると感じました。しかし新たにモロバレルやワイドガード持ちの格闘ポケモンなど飛行タイプが弱点のポケモンも増えたので、カイオーガのダブルダメージ補正潮吹きを意識してDを伸ばした有名な配分ではなく、ダメージを稼げるよう火力に少し振ったトゲキッスを採用したひとつの理由です。

エアスラッシュ、この指とまれ、アンコールとダブルのトゲキッスの基本技以外にはアンコールと相性がよく、場の影響力が強い素早さコントロール技として追い風を入れています。


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バンギラス
【特 性】砂起こし
【持ち物】ヨプの実
【実数値】207-185-136-x-129-85
【技構成】噛み砕く/岩雪崩/けたぐり/守る

今回採用した伝説ポケモンでは処理に時間のかかるギラティナやルギアなどに対して強く、鋼枠を採用してないのでカイオーガパルキアが苦手なサイコブレイクを無効にする役割などを主な採用理由として補完枠。持ち物は強化アイテム持ち伝説ポケモンに採用されることが多くなった波動弾や格闘技ですぐ落ちてしまわないようにヨプの実。

配分は耐久よりも伝説ポケモンへのダメージを意識しました。それでH213-B110ホウオウをダブルダメージ補正岩雪崩で1発、H219-B110ホワイトキュレムカイオーガの潮吹きやハイドロポンプを意識したHD基調のA180付近メタグロスのコメットパンチ確定耐え調整)を岩雪崩で2発、H257-B140アナザーギラティナを噛み砕く2回+砂ダメージ2回で確定などを満たしたA185と、GSルールのバンギラスとしては少し高めに攻撃力を設定しました。次にBWGSの格闘ポケモンの中でおそらく最も多いコジョンドのA177けたぐりをヨプ込みで高乱数で耐えれるHBに振り分け。最後に最遅90族を意識したメタグロスユキノオーバンギラスなどの調整先として有名なS実数値84を抜けるようにして残り特防といった配分です。

技構成については全て基本技であるため、解説はとくに必要ないかと思います。


▼初手選出


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ミュウツーの苦手なバンギラスなどに強くて、猫騙しやフェイントを通していくBWGSではメジャーとなったコジョンド+ミュウツーのいわゆるコジョツーと呼ばれる組み合わせです。メジャー化した初手のため優先的な対策は施されていますが、ミラーになりやすい点を除けば広く動けるためこの初手を基本的な軸として展開していきます。


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ユキノオー+ミュウツーやギラティナに対して強い並び。選出回数は少なめですが、パッと見て瞑想ギラティナ軸の自己暗示パーティとの対戦ではギラティナの処理を優先事項として意識しておきたいので一応頭に置いている初手です。


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珠ミュウツーの火力とスカーフ範囲攻撃の集中攻撃で先発から強力に縛っていく理論に基づいた初手。伝説ポケモンは後発から繰り出すのが一般的なので初手から2匹見せるのはあまり好ましくありませんが、高火力によって相手のコンセプトを崩しやすい並びとして紹介。選出回数は伝説ポケモンが6匹中2匹だった相手に対して1回。


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優秀な範囲攻撃のサポートに猫騙しを用いたカイオーガ+猫騙し格闘の組み合わせ。ただシンオウ竜の夢特性等で評価をあげたグラードン+クレセリアモロバレルなどの登場で使いづらくなったのであまり選出機会はありません。


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カイオーガのサポートにこの指とまれのサポートを加えて4世代で猛威を振るったキッスオーガの組み合わせ。BWGSでは猫騙しに妨害されやすく安定感が落ちたりトリックルームに弱い点などの弱点もあります。今回はスカーフドーブルへの回答としてスカーフカイオーガですが眼鏡などの火力強化アイテムでトゲキッスはスカーフだったりで型の判断がしづらかったり、この指とまれ+潮吹きの技選択で思考停止せずに立ち回れば動きやすさはまだ健在なのでコジョツーと同じくらい基本的な選出としています。


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素早い2匹で展開していくゴウカザル+パルキアに似通った動きとなる組み合わせ。炎技がないとはいえパルキアが竜技で拘る場合のリスクとなるバンギラスナットレイに対して打点をもち、眼鏡流星群を撃ちやすくなるように猫騙しやフェイントでサポートとシナジーを生んでいます。タイプはもちろんドラゴン技などでコジョツーとはまた違った対処範囲なので、ミュウツーを選出しない際に作ることがある初手です。


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4世代から存在している初手で制圧力の高い眼鏡パルキアをトゲキッスでサポートするいわゆるパルキッスの組み合わせ。スカーフドーブルや吹雪の通りなど怪しい部分はあるものの、パルキアは弱点がドラゴンのみので範囲技の潮吹きに強いので、後発にバンギオーガを置いてスカーフで一掃するための削りをこなす初手を想定する場合に作ることがあります。


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優秀な後発として有名ないわゆるパルバンギの組み合わせ。鉄球バンギラスでもラム持ちパルキアでもないので初手としては少し不安な点も残ります。しかし元々伝説ポケモンの中で素早いポケモン+伝説ポケモンと撃ち合えるポケモンの並びであり広めの範囲を相手にできるので、初手で天候が砂にできそうな並びで先発パルキアにする場合に選出します。


おわり。