月明かりの下で苺は草臥れる

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ラティオスについて【BWGS】

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基本性能


種族値
H80-A90-B80-C130-D110-S110

タイプ
ドラゴン・エスパー

相性
×4  -
×2  氷・虫・ゴースト・ドラゴン・悪
×1/2 炎・水・電気・草・格闘・エスパー
×1  岩・ノーマル・毒・鋼・飛行
×1/4 -
×0  地面(浮遊)


GSルールで使えそうな技

《攻撃》
流星群/竜の波動/サイコキネシス/サイコショック/めざめるパワー炎/10万ボルト/草結び/竜巻/冷凍ビーム/凍える風

《補助》
守る/身代わり/手助け/追い風/トリック/電磁波/神秘の守り/癒しの波動/瞑想/威張る/吠える/リフレクター/光の壁/マジックコート/ワンダールーム/日本晴れ/雨乞い/砂嵐


BW2GSになってからラティオスを使ったGS構築を組んだ記憶がないので再考。

ラティオスといえばどのルールにおいては非常に使用率の高いポケモンですが、伝説が解禁されるルールではあまり使われていない印象。

GSにおいて一般枠ポケモンの役割としては禁止級伝説ポケモンの使えない補助技を使ったり、タイプや技範囲のカバーなどを求めるのが王道的です。

なのであまり見かけない理由として器用な立ち回りや耐久があるというわけではなく、タイプや弱点が被りやすい点。またC種族値150族を想定することが多いGS環境の中では火力に物足りなさを感じる点が考えられます。

このような背景の中でも使っていくとすれば一般枠のポケモンとしてなら火力は充分なので、タイプが被っても素早さを生かしてドラゴン技で相手を消耗させていくのが一番理に適って活躍が身込めると思います。


次に臆病CSを前提、ダブルバトルの概念を取り除き横の相方を考慮しない机上論で伝説ポケモンとの関係を簡単に纏めると


vs 150.png ミュウツー
性格補正がなくてもS110族では素早さで負け、C206の珠サイコブレイクから8割弱の確率で2発なので強化アイテム持ちのミュウツーには後出し不可。臆病の珠吹雪なら複数攻撃補正で耐えることができ、C182のジュエル流星群で耐久無振りミュウツーを確1なので対面からなら一応処理は可能。

vs 250.png ホウオウ
どんなに火力をあげても倒すには2回の攻撃が必要で、GSのホウオウがほぼ確実に持っているブレイブバードで意地っ張りなら持ち物なしでも低乱ながら1発。加えて羽休めも使用率が高い技なので突破も後出しもほぼ不可。

vs 249.png ルギア
素早さがラティオスと同速で、ホウオウと同じく回復ソースの羽休めが基本的な技であるため突破は困難。一応持ち物なし臆病HSベースのルギアのエアロブラストなら乱数3発なので後出しは可能。ただ眼鏡型で採用される吹雪や瞑想があるので少し怪しいところ。

vs 383.png グラードン
メインウェポン無効なので基本的には後出しもできて対面も有利。よく使われるAD振りなら珠流星群+2段階下降珠流星群で処理可能。注意点としてはシャドークロー、鉄球グラードンの投げつける、重力クレセリアからの地震など。

vs 382.png カイオーガ
臆病スカーフのC202複数攻撃補正雨潮吹きで75%の確率で2発、氷技の使用率や特殊防御の高さなどを考慮すると後出しや対面は厳しめ。ラティからの攻撃では持ち物なしでも草結びや雷でH206-D160カイオーガに最低ダメージ104~とギリギリ確定2発。対して拘り眼鏡のカイオーガでなければ冷凍ビームも耐えるのでスカーフや強化アイテム持ちでなければ一応対面から処理可能です。

vs 384.png レックウザ
相手もドラゴンで竜技は確実に持っているので後出しは不安定。対面は素早さが上のため撃ち合いなら有利ですが、天候ダメージで腐らないエアロックの襷や採用率の高い神速、追い風からの逆縛りなどを含めるとこちらも不安定。

vs 483.png ディアルガ
トリックルームを使える点が特徴的であるポケモンのため、技スペースの都合上サブ技の攻撃範囲が他のドラゴンと比べると狭まるので後ろから投げることができる可能性があります。それでもC199の特攻ラインから持ち物なし竜の波動で確1なため後出しは基本的に不可。GSディアルガの大半が耐久に努力値を振られており、C種族値150族からの眼鏡流星群も耐えるドラゴンタイプで弱点も突けないので対面は絶望的に不利。

vs 484.png パルキア
他のドラゴンと比べるとタイプ一致のハイドロポンプとカイオーガに対する雷を持っていることが多いので、ディアルガと同じく半減読みで後出しできるかもしれません。ただそれ以上に亜空切断や竜技が使われているので、こちらも基本的に後出しは不可。使用率の高い持ち物であるハバンは当然貫通できないので持ち物を考慮すると不安定ですがHSベースの竜の波動なら高乱数で耐えることができ、上から攻撃できる点で対面は少しだけ優勢。

vs 487.png ギラティナ(アナザー)
強化アイテムを持たせることが少なく、耐久寄りな配分が多くて火力が低いのでシャドーダイブと流星群以外には後出しが可能。対面ではジュエル流星群でH257-D168慎重ギラティナまでなら確定1発で、素早さも勝っているのである程度は有利。ハバンやオボンの耐久性をあげるアイテムを持った瞑想型やパワフルハーブからのシャドーダイブ、先制技である影打ち+タイプ一致技などが気をつける点。

vs 487-origin.png ギラティナ(オリジン)
持ち物が強化アイテムである白金玉確定なので、ドラゴンクローやシャドーボールなど耐えられない攻撃が増えて後出しは困難に。代わりに耐久が落ちたので、ジュエル流星群で全ての配分のオリジンを落とすことができるようになります。対面は持ち物が固定で、素早さも上なので弱点を突けて有利。

vs 643.png レシラム
ドラゴンなので後出しは不安定ですが、タイプ一致技の青い炎や熱風読みで繰り出せる可能性があります。対面は素早さが上なので有利ですが、パルキアと同じくハバン型が多いのがネック。

vs 644.png ゼクロム
主力技がゼクロムなら確実に持っていて半減できる電気技であり、ドラゴン+電気タイプの技以外は物理の攻撃技に乏しく、物理のドラゴン技は日陰な位置づけの技であるためドラゴンタイプの中では比較的後出ししやすいポケモン。対面も基本的には有利ですが、カイオーガを意識してスカーフを持たせることが多く意地っ張りのA222雷撃をもらうと確定2発なのでスカーフ型への後出しは不安要素。

vs 646.png キュレム(ノーマル)
ドラゴンタイプであり、凍える世界や性格補正なし持ち物なしの複数攻撃補正吹雪でも乱数1発なので後出しはまず不可。キュレムより早く、H232-D110の耐久なら持ち物なし流星群で確1なのでスカーフやハバン以外の対面なら有利なのは他のドラゴンと同じ。ノーマルキュレム自体はBW2以降使われなくなったのであまり見ることはないと思います。

vs 646-white.png キュレム(ホワイト)
通常キュレムと同じくタイプ一致技が弱点であるため後出し不可。素早さが上なので対面は勝てますが、火力と素早さを両立することができるスカーフで使われることも多いので不安もあります。

vs 646-black.png キュレム(ブラック)
雷撃が使えなくなり、物理竜技がメインウェポンとなるので後出しは不安定。クロスサンダーはほぼ確実に持っているので、一応電気弱点のカイオーガやホウオウなどの後ろから投げることは可能。ホワイトキュレムと比べるとスカーフより強化アイテムを持たせることが多いので対面は基本的に有利。素早さ補正の性格が基本的なのであまり使われることはありませんが、ドラゴン技以外ではA244鉢巻恩返しが37%の確率で1発。

全体的にピンポイントの半減技を読む必要があったり、高火力やドラゴンタイプが多いので後出しはやや難しめ。しかし対面では伝説ポケモンを上から縛れる一般枠として他のポケモンとはまた違った強みを持っています。

vs一般枠としてはバンギラスクレセリアメタグロスナットレイマニューラユキノオー等よく見かけるポケモンで厳しい相手も多いですが、採用率の高いコジョンドなどの格闘ポケモンやルンパッパやモロバレルなどの草タイプに対して有利なドラゴンタイプとして禁止級伝説への性能と同じく他のポケモンにはない特徴です。

配分はスカーフやミュウツー以外の伝説ポケモンとは同速以上の上下関係なので素早さは最速。相手のドラゴン以外にも一般枠のポケモンを広く縛っていけるよう火力も落とせないので臆病CS一択になると思います。

持ち物は一番の強みである流星群を使うことを念頭に置いて基本的には火力強化アイテムで運用したいところ。他には行動回数を確保する襷やハバン、素早さが生命線であるため電磁波や催眠への抗体としてラムなどが一応候補としてある持ち物。またスカーフカイオーガやミュウツーのサイコブレイクよりも早く動くために増えたスカーフパルキアなどに対して、さらに上から攻撃できるスカーフラティオスも4世代よりは選択肢になりました。


最後に現段階の構築草案の紹介です。


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ラティオス@珠   流星群/サイコショック/手助け/身代わり
パルキア@眼鏡   流星群/竜の波動/ハイドロポンプ/大文字
カイオーガ@スカーフ 潮吹き/濁流/雷/冷凍ビーム
ルンパッパ@ラム   草結び/猫騙し/宿り木の種/守る
ホウオウ@食べ残し  聖なる炎/ブレイブバード/羽休め/守る
メタグロス@オボン  コメットパンチ/バレットパンチ/アームハンマー/守る

基軸はWCS2010の埼玉大会で結果を残してから一躍広まったラティオス+ディアルガの初手から高火力で制圧していくコンセプト。パルキアにすることで素早さが他の伝説ポケモンより速いので、上から攻撃しやすくなります。またディアルガのタイプ一致技は竜技だけに等しいのに対して、ハイドロポンプを持つことで従来のラティオス+ディアルガでは突破のしづらいホウオウやバンギラスメタグロスなどの鋼タイプに打点を持つことが可能。眼鏡パルキア以外にラティオスと並べるポケモンとしてはお互いに苦手なポケモンを処理し合って、制圧力の高いスカーフカイオーガラティオスを初手選出しない際に作り、GS環境において柔軟性に優れるオーガルンパの初手としてルンパッパ。伝説ポケモンの残り一体の枠にはホウオウルンパの初手を作れて、鋼タイプやユキノオーなどの草タイプなど一般枠のポケモンに対して強烈な圧力となるホウオウ。最後に、ラティオスパルキアが流星群を撃ったあとの交代先や格闘技が使える鋼タイプの条件に合致するメタグロスといった構築。

配分や技構成についてはまだ考えの足早な構想となっています。
今回はラティオスの簡単な説明なので、納得いく形にできたらまた更新したいと思います。

おわり。