【シングル】バンギローブ+蜻蛉ボルチェン
サイクル重視の構築や特殊相手を窮状させやすく、撃ち合い性能を引き上げてエース仕様となる鉢巻型のバンギラスを根幹として構築。まずタイプの拡充として低速な組み合わせながらもお互いに苦手なポケモンをカバーでき、相性の良いローブシン。次にバンギローブのペアは強い相手には強いものの、水タイプなど一貫しやすい技も多く他の組み合わせ以上に脆さを露呈してしまうことがあるので有利対面を作れるボルトチェンジ+蜻蛉返りのギミックを起用。バンギラスの悪技+岩技+格闘技と広い範囲に高火力の打点をもつ鉢巻型の撃ち分けられないデメリットを軽減するといった意味でも、ダメージを蓄積させてバンギラスで落とせるように整地するといった意味でもシナジーを残して戦うことが可能です。残りの2体の枠にはカイリューとスイクン。ここは主にバンギローブボルトハッサムの薄い部分への補完を選択理由に重視して、自分の中での最適解としてこの2匹を組み込んでいます。しかし補える範囲に限界があるので、回していく中で苦手なポケモンを減らせるように詮議して煮詰めたい箇所でもあります。
個別
▼バンギラス
持ち物：拘り鉢巻
技構成：噛み砕く/ストーンエッジ/馬鹿力/追い打ち
実数値：201-204-131-Cx-125-83
●噛み砕くでH207-B136スイクンを97.6%で2発
●ストーンエッジでH150-B115キングドラを確1
●馬鹿力でH136-B100キノガッサを確1
●A121化身ボルトロスの馬鹿力確定耐え
●A197霊獣ランドロスの地震87.5%耐え
●C205ウルガモスの蝶舞虫のさざめきを砂下で確定耐え
●C161キングドラの眼鏡ハイドロポンプを砂下で75%耐え
鉢巻バンギラスといえば耐久・攻撃力・素早さのどこに比重を置くか好みが色濃く表れやすいポケモン。今回は素早さよりも交代から繰り出すための耐久を確保。またある程度撃ち合いを想定した構築なので、3種類ある先制技と合わせて落とせる範囲が広がるよう最大限までA特化、結果HAベースの配分。メインとなるタイプ一致技以外にはガッサドランに一貫し、撃ち逃げと相性の良い馬鹿力。
▼ローブシン
持ち物：オボン
技構成：ドレインパンチ/マッハパンチ/冷凍パンチ/ビルドアップ
実数値：205-190-142-Cx-85-65
●ドレインパンチでB2段階下降H147-B200パルシェンを最低乱数以外で1発
●冷凍パンチ+マッハパンチで全てのキノガッサを確定
●冷凍パンチ+砂ダメージでH155-B90ボルトロス確定
●ビルドアップ1回冷凍パンチでH167-B115カイリューをマルチスケイル込みで確1
●A147パルシェンの1破り珠氷柱針をオボン込みで確定耐え
●A200キノガッサのテクニシャン種マシンガン5発+マッハパンチをオボン込みで確定耐え
配分はこちらの 【シングル】鉄の拳ローブシン 配分集 からお借りしました。
鉢巻バンギラスが起点となりやすいキノガッサやパルシェンに対する駒とし、補完的な役割を担う枠。物理方面への後出しもできるようにHBベースの努力値、回復量を増やす意味での鉄の拳ドレインパンチ、持ち物オボンと耐久を引き伸ばす要素を含んでいます。物理方面へは隙を見せにくく撃ち合いもある程度こなせるので、鉢巻バンギラスを使う上では相変わらず心強いポケモン。技構成については基本的なものばかりですが、寝言もあるとやはり便利なので採用も視野に。
▼ボルトロス（霊獣）
持ち物：拘り眼鏡
技構成：10万ボルト/ボルトチェンジ/めざめるパワー飛行/草結び
実数値：159-Ax-102-180-100-168
●H16n-1
●A200ハッサムの鉢巻電光石火2発耐え
●最速
化身よりS種族値は落ちたとはいえ、高めの素早さを生かして先攻ボルトチェンジや拘り眼鏡によるダメージ蓄積など構築の潤滑油となるように臆病最速。眼鏡を持たせることにより等倍で入れば、鉢巻バンギラスや先制技の圏内にいれやすくなるので一貫性が高いめざめるパワー飛行個体を採用。
▼ハッサム
持ち物：ラム
技構成：バレットパンチ/蜻蛉返り/羽休め/カウンター
実数値：175-187-125-*-110-63
●H16n-1
●蜻蛉返り+砂ダメージ1回で155-101ラティオスを確定
●A186カイリューの鉢巻逆鱗を96%で2発耐え
●182ガブリアス鉢巻き逆鱗確定2耐え
●C182ラティオス眼鏡流星群+2段階下降流星群確定耐え
●S最遅
ボルトロスと同じく、先制技でのダメージ蓄積や後攻蜻蛉返りで有利なサイクルを生み出せるように最遅個体でBDに振り分けたテンプレート配分。持ち物はキノガッサの胞子を受けて身代わりを壊しつつ蜻蛉返りをしたり、接触火傷による保険等にもなるラム。技構成について最遅蜻蛉ハッサムで使用率の高い補助技である剣舞は今回の構築では使うタイミングが制限されそうなので不採用。代わりに物理に対して強引に役割を作ったり、一度見せれば二択を迫り攻撃に躊躇させ蜻蛉の機会を生む可能性のあるカウンターを採用しています。
▼カイリュー
持ち物：命の珠
技構成：逆鱗/地震/神速/竜舞
実数値：167-186-115-Cx-120-145
●陽気AS
鉢巻バンギラスや眼鏡ボルトロスで体力の削れた構築に対して逆鱗で蹂躙するのを1つの動きとし、2回舞えば雨キングドラなど抜ける範囲を増やせるよう最速で竜舞型。持ち物は 鉢巻重複ができないので仕方なく マルチスケイル無効や砂ダメージとの浪費で相性が悪いものの、全体的な火力強化ができる珠。珠を持たせることでマッハパンチorバレットパンチ+1舞神速でH155-B90ボルトロスを電磁波を受ける前に倒したり、竜技と相性補完に優れる地震等もダメージ蓄積を念頭に置く今回の構築では使いやすい技になります。
▼スイクン
持ち物：カゴ
技構成：ハイドロポンプ/冷凍ビーム/瞑想/眠る
実数値：207-Ax-136-156-135-105
●控えめHC
パーティ全体で重いウルガモスや雨構築に対する貴重な駒であり、バンギローブの崩れた穴から起点を作りやすいハイドロポンプ持ちのHC瞑想+ねむカゴ。HC配布スイクンにすると神速や零度により対面性能は上がるものの今回の構築では3種類の先制技でカバーできる範囲であり、トノグドラに対して隙を見せないためにもこの型が一番しっくりときたためこの型としました。
全体的に低速に偏った構築となりましたが、相性やシナジーを意識してバンギラスを選出しやすい構築に纏まったのでこの形で〆とします。
別案構築
おしまい。
