【ローテ】霰コバルマンダ
お久しぶりの更新です。
ローテ内でどころか解禁されたこと自体が無きものとなりつつある夢特性のボーマンダを使いたくて心中思惟した構築。
過剰マンダを使う際にはローテの物理竜として最上位に位置付けされるガブリアスとカイリューの差別化が必要。なのでまず採用するときは他の2匹にはない長所としてスカーフで素早さを補いつつ、自信過剰による火力の上乗せを活かせるような構築で戦うことをまず念頭に置きました。
使いたいボーマンダの次には手早く制圧力を引き上げるためにはいかに強化アイテムなし物理マンダの攻撃圏内にいれるかなので削り要因の起用案について移行。今回は他のルールでは日陰寄りなポケモンながらも、ローテでは比較的多く見かけるコバルオンに注目しました。得手不得手のクセが強くて、火力は控えめながらも物理耐久と素早さが高めの種族値配分。また鋼耐性を生かして一貫性の生まれやすい格闘技で鋼タイプなどを相手にできる点などで役割圧縮や削り役に適したポケモンです。ボーマンダとこのコバルオンを基礎中の根幹として残りの4匹を構築していきました。
3匹目には雨構築に対するカードであり、天候変動の特性を持ったユキノオー。ボーマンダとはタイプ相性のそれなりの補完、ボーマンダの苦手なドラゴンタイプとの撃ち合い、ボーマンダで落とせるように吹雪や霰の天候ダメージによるダメージの蓄積とシナジーを捻出できるのが主な採用理由です。またコバルオンともユキノオーが苦手なバンギラスやヒードラン、コバルオンが苦手なモロバレルやブルンゲルといったお互いに苦手なポケモンをカバーし合ったりと好相性です。
4匹目にはユキノオーと同じく竜や雨構築と撃ち合うことができ、削りとして優秀な竜打点を持ったラティオスを起用。
またローテではボーマンダ自体が尖った構築と分類されて不安定な要素も多いので、ローテの黄金ペアとして択を迫りやすく汎用性の高いラティドランの並びを作れるようにヒードランを合わせて採用。ボーマンダを活かせない場合の別戦術として、鉢巻コバルオンと眼鏡ヒードランの鋼2枚+ラティオスの並びでの臨戦をひとつの動きとして布陣しています。
最後の枠にはトリックルーム+自己再生+呪われボディで単体性能が光り、構築に不足しているタイプの補完から役割の持たせやすさを意識してブルンゲルを採用。
大まかな採用理由と構築順序は大体このような感じで構築していきました。
概要の最後に簡単な役割を列挙すると
ボーマンダ:エース
コバルオン:削り
ユキノオー:削り(トリル下エース)
ラティオス:削り
ヒードラン:エース
ブルンゲル:補完
となります。
次から個別解説です。
▼ボーマンダ
持ち物:スカーフ
技構成:逆鱗/ドラゴンクロー/地震/瓦割り
実数値:171-205-100-Cx-100-152
・意地っ張りAS
・ドラゴンクロー+霰ダメージでマルチスケイルなしH167-B115カイリューを確定
・逆鱗でH136-B100キノガッサを確1
・逆鱗でH155-B90トルネロスを高乱数で1発
・逆鱗+C182ラティオスの珠波乗りでH191-B127-D126ヒードランを高乱数で落とせる
今回の主力でエースとなるポケモン。持ち物は抜き性能を引き出すコンセプト上、拘りスカーフで確定。合わせて配分も自信過剰発動のための落とせる範囲を広げれるよう意地っ張りAS。それでも特性発動前の元の火力は決して高いとはいえないので、うまく攻撃力の上昇を狙うには主に鉢巻コバルオン、珠ラティオス、眼鏡ヒードランなどと連携することがプレイング上必要となってきます。またスカーフを持たせることにより自信過剰の発動に固執しすぎず、単純に物理竜として逆鱗等を撃って使い捨てて他のエースで〆るといった運用法も頭に留めておきたい戦術です。技構成についてはタイプ一致技以外には地震と瓦割り。これは竜技との補完で等倍になりやすかったり、壁構築に対しての打開策といった理由で採用していますが、ローテの自信過剰マンダにおいて逆鱗とドラゴンクローの必須技2つ以外は基本的にどれも大差はないので並びを意識したストーンエッジなど好みで取捨して問題ないと思います。
▼コバルオン
持ち物:拘り鉢巻
技構成:聖なる剣/インファイト/アイアンヘッド/ストーンエッジ
実数値:167-137-150-Cx-97-176
・インファイトでH198-B127ヒードランを確1
・インファイトでH181-B152ナットレイを確1
・聖なる剣でH183-B116ガブリアスを確2
・聖なる剣でH177-B121ハッサムを最低乱数×2以外で2発
・ストーンエッジでH155-B101ラティオスを最低乱数×2以外で2発
・A187ドリュウズの地震を最高乱数以外耐え
・C182ラティオスの眼鏡竜の波動を最高乱数×2以外で2耐え
削りとしての役割を十二分に発揮させるために配分はASベース。持ち物も火力を伸ばすことにより、等倍で入りやすいメインの格闘技と合わせてボーマンダやヒードランの攻撃で落としやすくなるので継続的な強化のできる鉢巻。技については威力は抑え気味ながらも利便性のある聖なる剣、最大火力のインファイト、バンギを絡めた並びなどに一貫性を生むアイアンヘッド、ラティ+電気飛行タイプ等へのストーンエッジと技範囲に忠実に従った基本的な構成で特に支障はないのでこの4つで埋まりました。
▼ユキノオー
持ち物:襷
技構成:吹雪/氷の礫/ギガドレイン/地震
実数値:167-155-96-137-114-58
・氷の礫2回+霰ダメージでH155-B101振りラティオスを確定
・吹雪+霰ダメージでH155-D131ラティオスを最低乱数以外1発
・吹雪+霰ダメージでH167-D121マルチスケイルカイリューを最低乱数以外1発
・A200ガブリアスの鉢巻ダブルチョップを最高乱数2回以外耐え
・C200ジバコイルの眼鏡10万Vを最高乱数2回以外2耐え
・C161キングドラの眼鏡ハイドロポンプを最高乱数2回以外2耐え
相性の良いブルンゲルからのトリックルーム展開ができるよう最遅、持ち物も行動回数を確保するための襷と定番の組み合わせ。攻撃か特攻どちらに上昇補正をかけるかの選択は、吹雪によるダメージ蓄積よりもボーマンダの苦手なスカーフガブリアスに対して他のポケモンとの連携で倒したり、縛られた状態からも撃てて便利な氷の礫の威力が上がる性格勇敢の個体。タイプ一致技以外には構築全体が非常に受けづらいジバコイル等を足早に処理できるよう地震を積載。
▼ラティオス
持ち物:珠
技構成:竜の波動/サイコキネシス/波乗り/瞑想
実数値:155-Ax-101-182-130-178
・臆病CS
削り要因の定番である拘り眼鏡をヒードランに回して、機動的な立ち回りで相手を消耗させられる火力強化アイテムの珠。撃ち分けるための3種類の技以外の残りの一枠には、削りとしての役割に徹するよりも、用いるタイミング次第で単騎で有利な特殊方面を崩していけるように瞑想を採用。一応流星群や神秘の守り等との選択枠です。
▼ヒードラン
持ち物:拘り眼鏡
技構成:大文字/ラスターカノン/竜の波動/悪の波動
実数値:183-Ax-127-198-127-114
・大文字でH155-D130ラティオスを高乱数で2発
・竜の波動でH155-D130ラティオスを確1
・ラスターカノンでH207-D156バンギラスを砂下で確2
・C182ラティオスの眼鏡波乗りを確定耐え
・A200ガブリアスの鉢巻逆鱗を高乱数で2耐え
多くの耐性と高い特攻を併せ持ったエースとしての役割を色濃く出すために火力を高める眼鏡持ち仕様。第一のエースと据え置いているボーマンダが腐ってしまうときにメインとして動かし、ある程度耐久をもたせるために努力値はC以外にHSに振り分けた個体。悪の波動は、今回の構築で打点の少ないブルンゲルやクレセリアなどの並びを意識したときに使う機会のある技です。
▼ブルンゲル
持ち物:オボン
技構成:波乗り/シャドーボール/自己再生/トリックルーム
実数値:207-Ax-134-105-126-80
・図太いHB
今回の構築では特殊耐久の調整仮想を絞るよりも、物理方面へ強く役割を持たせるためにB特化の配分。持ち物はPT内で3匹の弱点を突かれる格闘ポケモンへの圧力、過剰マンダやラティオスの弊害となりやすい氷技やユキノオーとの補完、トリックルームやローテで強力な呪われボディによるサポートと構築内の噛み合わせで過労しやすいので、少しでも負担軽減になるよう耐久を伸ばすオボンです。低火力気味ながらもブルンゲルのタイプ一致技によるダメージ蓄積も、今回の構築では重要なダメージソースとなるので熱湯よりも威力の高い波乗りを採用しています。
参考記事
おわり。